2000年3月のレビュー


2000年03月31日(金)   雲上楼閣綺談 8

   ピチコミックスPocke   後藤星:絵

ボーイズラブではないですが、ずっとずっとずっと待っていました!学研から出ていたぽっけ(現在休刊しています)で連載されていました、仙人と雷や風の神、地の人々が活躍するファンタジックなお話、「雲上楼閣綺談」の最終巻です。この作品、きゅうにぽっけが休刊となってしまい、めちゃめちゃ良いところで中断、あとは最終巻に収録、ということで(^^;もう3年近く待ってたのかなあ〜。

主人公かすみちゃんは地仙でもあり、天仙でもあり。そして三日月さまへの恋心もあり(^^;…ほんとうに、どうなるんだろうと思いながら待っていたので、みんなが大団円で幸せになったのを読んで、不覚にも涙が浮かびました。なんだか忘れていたものを見つけたような、肩の荷をおろしたような、そんな感じです。すごく良い作品なので、ぜひぜひ、みなさまお手に取ってみて下さいね(^^)

私的評価 ☆☆☆☆☆
(後藤先生、本当にお疲れ様でした!今も幸せに、三日月さまとかすみちゃんが寄り添っているといいなと思います(^^))


2000年03月30日(木)   プラトニック・ダンス 2

   キャラ文庫  川原つばさ:作  沖麻実也:絵

川原先生の人気作プラトニックダンスシリーズの2巻。ちょびっと予定より遅れて発売(^^;無事でてよかったですね。内容は、ビブロスの小説b-BOYに掲載されたものを中心に加筆訂正なさったようです。私はこの小説b-BOYに掲載されたものを読んでいたみたいですね(^^;…道理で読んだことないはずのモノを知っていたわけだ。

なんだか、世界がバブリーだった時期そのまんまの設定が各所にあって、ちょっと古臭い感じも否めませんが、そこもまた一興(笑)…これからどんどん続刊予定のはずなのですが、一応来月刊行予定だった3は延期になったみたいな感じですね(^^;

私的評価 ☆☆☆★
(さて、このシリーズ終わりは見えているのかしら(^^;気になる…)


2000年03月29日(水)   暴君な優等生

   シャレ−ド文庫  早乙女彩乃:作  起家一子:絵

早乙女先生の2冊めの文庫。ひょんなことから、優等生な同級生と同居を始めますが、完全無欠で品行方正なタイプと思っていた同級生が、実はワガママ強引な暴君で…。…最初の印象(手に取った時)はこれ、SM入ってるのかと思っていたのですが、かろうじてセーフ(笑)思ったよりも、メンタルな部分の描写も多く、嬉しい誤算でした。

とくに、実はこの優等生、こうだったんだよ…ってバックグラウンドが判るシーンはけっこういいです。期待していなかった分、逆に楽しめた感じ。まあ、もっと掘りさげて欲しかった部分もあるのはあるのですが、意外性の勝利って感じですね。本編のシリアスな部分と、書き下ろし番外編のハメのはずし具合の落差が面白いです(笑)

私的評価 ☆☆☆
(起家先生のらぶりーなイラストで、柔らかいイメージになっています)


2000年03月29日(水)   危険なマイ・ダーリン★

   オヴィスノベルズ   日向唯稀:作  かすみまゆ:絵

えーと、これは双子の兄の方が、弟に恋人を取られ(正確には、まだ取ってない)2人への当てつけ&2人がちゃんと晴れて付き合えるようにと、町で出会ったかっこいい青年に「恋人の振りをしてくれ」とアルバイトを頼みますが、いきなりこの青年に「身体で払え」とホテルに連れ込まれてさあ大変(笑)というお話。どたばたコメディって感じですね。

いや、多分よくあるパターンの集大成って感じなんですが、なによりもアヤシげな(笑)カッコイイ青年(攻め)…今どきこーいう人いないよーな気もしないでも…(笑)あんまりあっさりとこの青年にのりかえてしまうのはなんだかなと思いますが、まあ基本的に健気なのでいいかなと<受け

とにかくみんな人の話を聞いてません(笑)その辺りが笑える部分かも。…会話しろよ会話(..;<登場人物たち

私的評価 ☆☆☆
(テンションが高くて、笑える作品。…まあ、中古ならどうぞって感じでしょうか?あと、コメディ好きならまあ、オススメかな?)


2000年03月29日(水)   涙はいらない

   ダリアノベルズ   魔鬼砂夜花:作  天禅桃子:絵

飄々とした遊び人三星くんと、一生懸命で可愛いサッカー部の後輩蓮くんのお話。最初は「遊び人に遊ばれてしまう後輩の話なのね〜」と思ってたんですが、いや、実は三星くんが過去持ちで…、そのことで思い悩む三星くんがなかなか辛そうでした。予想外にシリアスな部分やメンタルな部分が多くて、良い意味で裏切られた感じです。

他に、サッカー部の部長副部長コンビのお話や、仲良しのメンバー(実は全員カップル(..;)の6人で旅行に行った話など、少しずつ時間を重ねた状態で表裏を見せながら話が進んで行きます。今回は3編収録されていますが、4月末にも、「未来(ゆめ)を話そう」が刊行予定になっています。三星&蓮カップルと、もう1組のカップルが出てくるみたいで、楽しみにしています。

私的評価 ☆☆☆☆
(こういう予想外の展開って、嬉しいですよね(^^)これが本を読む時の醍醐味なんじゃないかと思います。)


2000年03月29日(水)   20番目の花冠

   ティーンズルビー文庫   ことぶきあおい:作  渡瀬のぞみ:絵

以前に「真冬のメモリーズ」というルビー文庫のアンソロジーに関連のお話が掲載されていましたが、これは1巻で独立。同じように、学校で慣例化されている、宝探しゲーム「花冠争奪戦」のお話です。花冠をゲットした人は、好きな人に花冠をプレゼントして、2人は結ばれるというのが言い伝えで、今回のはその冠を隠す生徒会長と副会長とのお話になります。

前もそうですが、とにかく可愛い(笑)ティーンズルビーならでは、という感じに幼い恋を描いています。…が、なんか違和感があるなーと思ったら、今回のイラスト、めちゃめちゃ三等身風なんです。多分それが一番違和感をもつ原因だったんだろうなと。可愛いのは可愛いのですが、なんか違う…(..;)お話は凄く可愛くて好きです。暇つぶしとかにはぜひどうぞ


私的評価 ☆☆☆★
(最近こういう感じのイラスト見ないからなあ(..;余計に違和感(笑))


2000年03月29日(水)   明日を待たずに

   ルビー文庫   柏枝真郷:作  二宮悦巳:絵

晴れ、のち雷シリーズの第3弾にしてラストです。別名「失業シリーズ(笑)」なぜ3回なのかなーとか思ってたんですが、ひょっとして、「失業認定が3回だから」かしら(^^;冒頭の部分読んでてそう思いました。

前作のラストで、思わず一線を超えてしまった阿部と長谷川の2人ですが、…なんだか相変わらずです。またもや事件に巻き込まれてしまいますが、それがより2人の絆を深めたような感じです。のほほんとした長谷川の我慢し切れない気持ちを、そっと阿部が支えるシーンでは、思わずほろりとしてしまいます。落ち着いた、大人な感じの作品。3冊まとめてどうぞ(^^)


私的評価 ☆☆☆☆
(事件のその後とかのフォローがあまりないのが残念ですが、でもあったかいものをもらったような、そんな気持ちがしました(^^))


2000年03月29日(水)   胸騒ぎの視線

   ルビー文庫   真船るのあ:作  氷栗優:絵

リーディング(人の未来や過去を読み取る能力)という力を持ち、それを使って占い師の仕事をする慧と、昔慧を助けたことがあり、それからずっと慧を気にしつづけてきた、報道カメラマンである恋人の  とのお話。リーディングの能力が消えかけていた慧が、恋人の危機をリーディングして、それを食い止めるべく奔走するお話と、恋人の過去をリーディングし、精算するために力を貸す話の2編が収録されています。

例にもれず、真船ワールドの攻めキャラですから、すっかり受けに尻に敷かれてますが(笑)それでもちゃんとかっこいいところはかっこいい攻めがすごく好き(^^)慧くんも意地っ張りだけど可愛い〜。この巻で、一応終わりのようですが、これからもらぶらぶで、幸せに生きてほしいなと思います。


私的評価 ☆☆☆☆
(気になっていた作品だけに、こうして読めてすごく嬉しいです(^^))


2000年03月29日(水)   広海君のゲキリン

   ルビー文庫   吉原理恵子:作  如月弘鷹:絵

今回は間が短かったですね?「子供の領分」シリーズの第5弾になるのかな?前作からまだ3日しか経ってません(笑)茅野3兄弟のお話です。広海くんの逆鱗というのがタイトルですが、別に逆鱗に触れて、あばれまわっているわけじゃないです。…どちらかというとその1歩手前かな(^^; あばれまわる気力もないかもですが(^^;

おにーちゃんのイラストがめちゃめちゃ綺麗です!もう、これは絶対絶対必見!上2人のツーショットなんか、「いやーん、らぶらぶ〜(おい(^^;)」と思ってしまいます。そのイラストだけもう私満足(爆)

さて、お話は次でどのくらい進むんでしょうね(^^;…もうちょっとスピードアップしてもらえたら、読者的に非常に嬉しいんですが…。


私的評価 ☆☆☆☆
(うーん、だんだんイラストの為にって感じになってきたよなあ。1巻とか2巻はすごく好きだったはずなんだけど(^^;)


2000年03月29日(水)   チャンプ 2

   ルビー文庫   秋月こお:作  麻々原絵里依:絵

まさか今ごろ2がでるとは思わなかったシリーズ(笑)秋月先生の、二輪のレーサーと、マッサージの医院に勤めるレイプのトラウマ持ちの理学療法士とのお話です。前作の発売は2年前なので(^^;)憶えてない人の方が多いんじゃないかと思います。私もしばらく読みすすめるまでは「どんな話だっけ〜」と悩みつつ読んでました。

故障を繰り返し、レースの前はナーバスになってしまうレーサーを、公私ともども(^^;)支える立場になる受ですが、なんだかどうも悠季を想像してしまうのは、キャラ的にかぶるからかなあ〜。自分の性癖をひた隠しにしたがるあたりとか、内向的でかつ献身的なところとか、そろそろマンネリな感じもします。まあ、2年よりまだもっと昔のキャラクターなので、しょうがないのかなあ。


私的評価 ☆☆☆
(自分を追い詰める追い詰め方が、ちょっとしんどいかなあ。…悠季でいやっていう程読んでるからなあ…)


2000年03月29日(水)   恋はこれから始まる

   エクリプスロマンス   義月粧子:作  雪舟薫:絵

幼馴染みの同級生に片思いしている、かしこい少年と、その片思いされている同級生、そしてそれを取り巻く友人たちのお話です。小説エクリプスに掲載された作品に、その後の書き下ろしがついてノベルズ化されました。把握してないのですが、義月さんの初めてのノベルズなんでしょうかこれ?同人誌サークルとしての書籍は覚えがあるのですけど、ノベルズは良く判りません。わりと、いろんな所の雑誌で読み切りを書かれたりしてる方です。

はっきりいってめちゃ好みでした(笑)雑誌掲載時に、「お、これ好きだなあ〜」と思った作品だったんですよ。もう、受けが健気で可愛いです。好きな癖にちゃんとその事実に向き合えない攻めがむかついたりもしますが(..;)まあラストはラブラブだからいいのかな(^^;)今月発売された小説エクリプスに、別キャラのお話も収録されています。けっこうしっかりした作りの、楽しめるお話です。


私的評価 ☆☆☆☆★
(どちらかといえばシリアスで、心理描写が多いです。…あ、好みなんじゃんかワタシの(笑))


2000年03月29日(水)   幻想心中

   エクリプスロマンス   高崎ともや:作  桜城やや:絵

高崎先生の新作。御本人曰く「ひとでなし×ろくでなし」だというこの作品。一応極道ギリギリな世界に生きる「ひとでなし」な攻と、そのひとでなしに調教されて、快楽に弱いカラダにされ、攻を憎みつつも、自分で身体を売って生活し、攻に仕返しをするべくつけねらう「ろくでなし」な受と、…でも所詮ラブラブ激甘(^^;なお話です。

もう、なんというか、2人ともお互いしか見えてないんですよね、どこをどう読んでも(笑)…あんたら……(^^;A おかしいやら切ないやら読んでいてツッコミしまくってました。普通の人はそれを愛というんだ!って感じですね。ギャグではなく、シリアスなんですが、時々しょーもないところで笑わせてくれます。「相棒モノ」ではないけど、相変わらずな高崎先生ワールド、楽しんで下さいね。

私的評価 ☆☆☆★
(いつもにくらべるとアヤしさは倍増してるかなあ〜。でもね、甘々ですよ、ほんと(笑))


2000年03月29日(水)   卒業式 〜送辞〜

   エクリプスロマンス   水壬楓子:作  暮越咲耶:絵

2ヶ月連続刊行の水壬先生の卒業式シリーズ(笑)2冊めです。今度は、在校生側の話である、小説エクリプスに掲載された「送辞」と、送辞で出てきた脇キャラメインの「記念品」、それから、「答辞」の主役カップルの7年後を描いた「」の3編が収録されています。

合計5カップルが卒業式後学校のどこかでH(笑)と考えると、なんだか腰砕けになってしまいますが、それぞれに違うシチュエーションでの違った恋愛が読めて、すごく面白かったです。個人的にワンコ森崎くん大PUSH(笑)可愛いよ〜絶対!暮越先生のあとがきイラストは必見ですわ〜。

「答辞」のカップルのその後が読めたのも嬉しかったです。気になっていたので(^^; 相変わらずな2人ですが、幸せになってね〜(^^)

私的評価 ☆☆☆☆★
(こういうオムニバス形式も面白いですね。すごく楽しんで読みました。)


2000年03月28日(火)   保健室の冷たいアナタ★

   ラピス文庫   峰桐皇:作  桃季さえ:絵

峰桐先生の新作。男子校の保健室に生息(笑)する、アヤしい変態保健医と、その恋人である美形の生徒くんとのお話です。脇キャラで、保健医の従弟にあたるこれも美人な先生が出てきますが、これが天然ボケキャラでけっこう面白いです。

とにかく、コメディちっくで、言い回しや台詞がめちゃめちゃおかしいです。なんというか、過たずツボをついてくれるって感じでしょうか。保健室のアヤシイ保健医なんて、ネタとしては使い古されたような感じがするのですが、なかなかどうして(笑)楽しめる内容になってます。まあ、御都合主義的なところは沢山あるのですけど、笑い飛ばしてしまえる、楽しい作品でした。

私的評価 ☆☆☆☆
(峰桐先生の作品、いつもほんとに笑わせてもらってます(笑))


2000年03月28日(火)   ご褒美が欲しい

   ラピス文庫   松岡裕太:作  如月弘鷹:絵

松岡先生の新作は、アイドルとして売り出し中の中学3年のオバカな男の子が主人公。幼馴染みで秀才でカタブツのお相手に、家庭教師をしてもらい、高校を受験します。最初は家庭教師をいやがって、カタブツなお相手がいやがるようにとHなことをしかけますが、なぜかそれが「好き」に切り替わり(^^;なんとかして相手の気持ちをゲットするべく、迫りたおすお話です。

…、すいません、如月センセのイラストとこの話、あまりにもあわなさすぎて、くらくらしました(^^;…松岡さんのキャラって、基本的に非常に体育会系(悪い言い方をすれば下品)なんですよね(^^;んで、如月センセのイラストは、どちらかと言うと上品かつインドアなイメージがあるもので、「このキャラがこんなことを…(+_+)」って感じです。…違和感ありすぎ。勿体ない(T_T) 

ストーリーはいつもと同じどたばた恋愛劇。どこから主人公の気持ちが「嫌がらせしたい」から「好き」の変わったのか判りませんでした。物足りなくて、なんだかなあ…

私的評価 ☆☆★
(なんだか、ほんっとに如月センセのイラストが浮いてます。もったいないよ(T_T))


2000年03月26日(日)   INVISIBLE RISK 2

   GENKIノベルズ   崎谷はるひ:作  水姫暁乃:絵

去年年末からずーっとずーーーーーっと待っていました(^^)崎谷先生のバンドものシリーズの2巻が、無事、発売されました。最初になにより、崎谷先生無事刊行、おめでとうございました。外野ながらどきどきして発売を待っていました(^^)こうして無事読めて、本当にホッとしています。お疲れ様でした!

1を読んだ時は「なんてとこで終わるの〜!!」とジタバタしちゃいましたが、今度はその始末編と、あとはめっちゃめちゃラブラブ〜なその後のお話まで入ってます。ら、らぶらぶ過ぎてちょっとはずかしかった…(^^;<後日談 杉本くん、性格変わってるよぅ…(^^;(……いや、ひょっとしてほんとはこういう性格だったのか?(^^;)

主人公たちの相手を想う想いのの強さと、それを守る周りの強さ。主人公たちの恋愛、だけでなく、周りのみんなの優しさと強さに、読む度癒される気持ちがします。とくに高野くん。この人が居なかったらダメだったと思う。素敵なキャラに、大拍手を捧げたいと思います(^^)

私的評価 ☆☆☆☆☆
(3まで刊行予定だったのですが、3は商業誌ではなく、同人誌にて発行予定だそうです。気になる方は、リンクページから崎谷先生のオフィシャルHPへどうぞ。期限は今年いっぱいだそうです。)


2000年03月25日(土)   三度めのキス

   キャラ文庫     火崎勇:作  高久尚子:絵

火崎先生の書き下ろし新作。どうしても恋愛にのめり込めないシナリオライターの青年が、ずっと好きだった小学生の時の親友(12歳の春に、事故で死亡してしまっている)の生まれ変わりと称する少年と、ひょんな事から同居を始めます。だんだんと青年は少年が気になってきて………。

いわゆる「記憶を持ったまま転生した年の差カップル」ですね。少年まだ中学生ですが(^^;…(淫行じゃ〜ん(笑))まあ、中身は少なくとも15歳よりは大人だから、ショタではないかなと(^^;(^^;火崎先生の作品の中では、格段に甘々な感じがする作品でした。ラストシーンもラブラブで(笑)幸せそうです。読んでいて和めるお話でした。

私的評価 ☆☆☆☆
(高久先生の可愛いイラストが、相乗効果でラブラブをかもし出しています。年の差を超えて(ほんとはないけど)頑張れ!<2人とも)


2000年03月25日(土)   タイムラグ

   キャラコミックス   ごとうしのぶ:原作  小田切ほたる:作画

キャラセレクションにて連載されました、ごとうしのぶ先生原作の学園モノが、コミックスで登場です。発売に合わせ、ごとう先生と小田切先生のサイン会も開催されるらしいです。

「郵便事故」がおこす不思議なタイムラグを元に描いた、可愛い高校生と、幼馴染みの寡黙な同級生、そしてその間をかき回す(笑)受けを好きなクールビューティーの新聞部長の織りなす、ちょびっとどたばたでとっても切ないお話です。

脇キャラや、同級生達の描写がめちゃめちゃ可愛くてコミカルで笑えます。ほんの数ページですが、コミックスのための書き下ろしも入っていますし、とってもとっても可愛い〜!作品。ぜひぜひどうぞ。

私的評価 ☆☆☆☆
(小田切先生の漫画は初めてだったのですが、…ヤバい。可愛くてはまりそう(^^;)


2000年03月25日(土)   花屋の二階で

   キャラ文庫     菅野彰:作  二宮悦巳:絵

人気シリーズ「毎日晴天!」の帯刀一家のお話。はっきり言って予想外だったカップリングだったんですが…、次男明信くんと、近所の花屋の店主で、青年団長(実は私の一番好みなお人でした(爆))の龍兄とのお話です。いつもよりはテンションが低く、また過去の回想シーンが多くて、いつもよりも泣いてしまいました。まあ、これは私が個人的にハマる要素をいくつか持っていたというせいもかなりあるのですが(笑)

自分が家族と違っていると思うこと、私も経験があります。…正直言えば、リアルタイムで今も。そして、もう1つ。私は龍兄の、自分を許せない気持ちが、とっても判るんです…、経験上。だからこそ、すごく読んでいて辛かった。辛かったけど、でも、せめてお話の中で、明信くんが、龍兄が、幸せになってくれるのは、嬉しかったです。正確に言うなら、「幸せになろうとしている」ですね。
読み終えて、「ああ、私はこの本が読みたかったんだ」と思いました。今でも、こうしてレビュー書いてるだけで泣けてくるのですが(本はもちろん今は見ずに書いてます)ひょっとすると、今までのシリーズの中で一番、私にとって大切な話になった気がします。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(あはは(^^;感情垂れ流しですいません。この本だけは、ダメだ〜、私。絶対絶対、幸せになってね<明信くん&龍兄)


2000年03月18日(土)   管制塔のラプンツェル

   ビーボーイノベルズ   ふゆの仁子:作  花咲桜子:絵

航空会社をテーマにした「キッスランディングシリーズ」の別キャラクターのお話です。どちらかといえば、こちらの方が少しシリアスかな?小説b-BOYにて掲載された作品に、その後の書き下ろしがついています。管制塔をラプンツェルの塔になぞらえ、管制塔のラプンツェルと称されている長髪で美貌の管制官松橋祐と、ジャンボ機の移動には欠かせないマーシャラー(交通整理みたいな棒で合図して、ジャンボ機を移動させる人)の田中正勝との恋愛を描いたお話です。

松橋の過去が、めちゃめちゃ痛いです。そして、その痛みをちゃんと表に出せないのがまた、哀しい。その辺りは、ようやく今掲載中のお話で解決の方向へ向かいますが、それがあるからよりシリアスになってるのかなあと思います。専門用語がどうしても多いため、興味がないと読みづらい部分もあるかもしれませんが、好きな人にはお薦めです。

私的評価 ☆☆☆☆
(このシリーズのおかげで、ちょっと航空用語に詳しくなりました(笑))


2000年03月18日(土)   POLLINATION

   ビーボーイノベルズ   木原音瀬:作  金ひかる:絵

小説b-BOYに掲載されました人気シリーズのラストを飾ります、「WEED」三部作の3冊めです。今回の主人公は、前作「FLOWER」で恋人と死別した谷脇医師と、ひょんなことから知り合った、自閉症の少年とのお話です。これは非常に、読むのがしんどかった1冊でした。なにより、この題材をここまで書き上げられた木原先生に拍手。描写や掘りさげ方は、生半可な気持ちではできなかったと思います。もっと年齢は低いけれども、私は大学の時の実習で、自閉症の傾向がある子を幾人も知っていますので、余計にすごいなと思いました。

雑誌に掲載された作品に、その後自閉症の少年が大学生になってからのお話も入ってきますが、それでもまだ、ほんとに物足りないです。「絶対、まだ終わりじゃない!」って思う。そのぐらい、読者に「エンドマークの後をまかされている」ような作品でした。彼等にとっての愛は、なんだったのかなあ。いつか、2人ならではの「愛」を教えてもらえたら、嬉しいなと思います。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(「愛ってなに?」って聞かれて、私はどう答えるんだろう。みんなはどう答えるんだろう。こんな些細なことで、自問自答してしまった(^^;ぜひ、読んで考えてみて下さい。あなたの「愛」はなんですか?)


2000年03月15日(水)   らしくない僕ら

   エクリプスロマンス    櫻井ちはや:作  かんべあきら:絵

本当は2月刊行予定だったはずなんですが、ずれて3月中旬にやっと発売になりました。GUSTにて数回掲載されました、櫻井ちはやさんの初めてのノベルズ(のはず(^^;)です。親友同士の心のやり取りを描いたお話で、私は雑誌ではあまり気にせず読んでいたようで、「ああ、そういえばこういうのあったなあ」程度でしたので、非常に新鮮に読みました。

時々たま〜に、一瞬誰の描写なのか判らない部分があったり(^^;前出の描写と全く正反対のことを書いてたりして(もちろん同一人物に対して)ちょっと読み下すのに手間取る部分もありましたが、キャラクターがけっこう面白くて魅力的だったので、相殺かな(笑)らぶらぶな親友同士が可愛いです。意識する前からけっこうらぶらぶなんですけどね(笑)ラストのハッピーエンドは、けっこうじんと来ます(^^)

私的評価 ☆☆☆
(今後も面白い作品を期待してます。かんべ先生の素敵なイラストは必見(^^)v)


2000年03月15日(水)   恋はお熱く

   リーフノベルズ    磯崎なお:作   成神護:絵

磯崎先生の初リーフノベルズですね。お得意の学園ものふうの作品が2編収録されています。表題作は、ホストクラブでバイトをしている年上の恋人があまりに浮気症なことを悲しんでいる高校生が、頑張って恋人に、自分の気持ち(浮気をされたらどう思うか)を知らせるお話。もう1つは、親友同士の「親友を超えた」恋愛をテーマにしたお話です。

表題作も、もう1つのお話も、磯崎先生お得意って感じで、可愛くて切なくていいです。楽しく読みました。1つ難を言うなら、短すぎる!どちらもたっぷりノベルズにしても大丈夫なぐらいのお話なんですが、ふつうのノベルズの長さに2作品入ってる訳ですから、物足りないぐらい短いんです。できたら別々に、ノベルズで読みたかったなと思います。

私的評価 ☆☆☆★
(可愛くて元気な少年たちがラブリーです。可愛いものや健気なものがお好きな方、試してみて下さいね)


2000年03月15日(水)   好きという名の魔法

   リーフノベルズ    森本あき:作   滝りんが:絵

以前リーフから出た「魔法の言葉をささやいて」の続編。大会社の社長の青年に誘拐(笑)され、すっかり今は伴侶としてらぶらぶな日々を過ごす少年ですが、ある日その平穏な日々がクマ男によって侵略されてしまいます(笑)そのクマ男は恋人の友人で、図々しいことこの上ない!勝ち気で元気で直情的(笑)な少年はこのクマ男に負けないように頑張りますが……。

いやあ、半分予想してたけど、細かいところで意外な展開があって(笑)けっこう楽しませていただきましたです。とくにクマ男の恋愛についてとか(笑)なぜこういうことになったのかとか(笑)その辺りは予想外でした。らぶらぶ甘々べたべたって感じですが(笑)でもある意味非常にカラッとしているカップルなので、読んでいてもあまりしつこくないです。わははと笑いたい時にどうぞ。ただしHのシーンはしつこいし多いです(^^;

私的評価 ☆☆☆★
(Hが多いのが残念だけど、まあ、ほら、リーフだしね(笑)こんなもんかなと。)


2000年03月15日(水)   ミッドナイト天国

   花丸文庫    みさと美夕稀:作&絵

みさと美夕稀さんの新作。真面目なヒラ銀行員が、接待の道具(つまり取引先に身体で接待(^^;))にされそうになり、逃げて会社を止めざるをえなくなり、呆然とした先で出会った水商売の男性についていって、水商売を始めるお話。

なんだか不必要なほどエロくさいお話な感じ。別にそこまでエッチじゃなくったっていいよ(^^;)と思わないでもないですね。作者ご本人が「これはポルノです」って書いてあるんですが(あとがき)…じゃあ外にもそれ書いて下さい(^^;)あとがきチェックしてから買う人ばかりではないのです〜(T_T)まあ、大概は見てるんですが、今回は買う前じゃなかったんですよ…(T_T)

私はあんまり好きなタイプのお話ではなかったのですが、妙な勢いは健在なので、みさとさんワールドにはまってる人にはオススメかな。

私的評価 ☆☆
(うーむ、作家シリーズの方が、必然性があって好きかも…)


2000年03月11日(土)   ファースト・ラブ

   アイスノベルズ    うえだ真由:作   水姫暁乃:絵

ここのところヒットが多いうえだ真由さんの新作。書き下ろしで登場です。仕事第一なクールで恋愛体質ではないSEの青年と、その青年の別れ話に遭遇し、「付き合ってみない?」と誘いをかけたバーテンダーとの不思議な恋愛模様を描いた作品です。バーテンダーは、ずっと恋してきた相手がいて、最初は身体だけの付き合いなのですが、だんだんと2人の気持ちが変わってきて…。

不思議なんですが、これ、「身体だけの付き合い」から始まる作品なんですよ?ワタシが苦手なはずの。なのに、全然気にならなかった。ちゃんとその前後の「必然性」と「それだけではない何か」があったからかなと思うのですが、読了後、「なーんだ、惚気られちゃったよ〜(笑)」って感じのニヤニヤ笑いを零してしまうような作品でした。登場人物の感情の移り変わりの妙、ですねえ。ふたを開けたらちょっとバカップル気味ですが(爆)名コンビなのではないかと。

私的評価 ☆☆☆☆
(新人さんながら、けっこうしっかりした作品が多い方です。読みごたえがあるので、ぜひどうぞ。他の作品もオススメ。)


2000年03月11日(土)   無敵のLOVE POWER

   アイスノベルズ    神奈木智:作   日下孝秋:絵

小説アイスに掲載された作品を、加筆してノベルズに収録したものです。後半部分が書き下ろしで、掲載作品のその後も描かれています。今、掲載時の小説アイスを手放しているので、はっきり判らないのですが、たしかこれ、掲載時はイラストが別の方だったような…。憶えてる方もしくは小説アイスお持ちの方、よかったら教えて下さい。どなただったのか、どうしても思い出せないんです〜(-.-;)

それはさておき(笑)可愛いけどしっかりしてて真面目な図書委員長の男の子と、その子を半分おもちゃにしつつ可愛がる御曹子な3人組のお話。とにかくテンポがよくて、登場人物もノホホンとしていて(笑)可愛い事このうえないです(笑)和みたい時には最高かも。甘々ラブラブなお話です。イラストも可愛いので、相乗効果で和めるかな?

意外としたたかな(笑)個性的な脇キャラも見どころですね。今後活躍してくれたらもっと嬉しいな〜。

私的評価 ☆☆☆☆
(可愛い、笑えるキャラクターたちはオススメです(^^)くすくす笑いたい方ぜひどうぞ(^^))


2000年03月11日(土)   STRAIGHT LOVE 〜お伽話は終わらない〜

   アイスノベルズ    篁釉以子:作   史堂櫂:絵

もともと、アイスの学園スペシャルというアンソロジーに掲載された幼馴染み同士の高校生と教育実習生のお話だったのですが、それを一章として、二章めを書き下ろしてノベルズに登場です。篁先生の新作は、これもまたけっこう重いテーマのお話でした。

理想的な隣家のお兄ちゃんが大好き!だった高校生ですが(実際その頃すでに肉体関係があった(^^;))別れを告げられて急転直下、人生そのものが変わってしまいます。そして、お兄ちゃんを追い求めて頑張りますが、そのお兄ちゃんの方はもっともっと切実な悩みを抱えていて一筋縄では行きません。ラストまでのこの2人のやり取りが壮絶で、見ていて心が痛くなる程でした。

相手を守るために、側を離れることなくいることを選ぶのか、それとも遠くから幸せを祈る事を選ぶのか。けっこう命題な気がしますね。どちらも愛、ですが、相手にとってはどちらが幸せかなんて、判らないですよね。読んでいて、思わず2人と一緒に、悩んでしまいました。


私的評価 ☆☆☆☆
(いつものことながら、しっかり重厚なテーマをもった作品。ぜひぜひ御一読ください(^^))


2000年03月10日(金)   そんなの気にしない

   ラキアノベルズ    坂井朱生:作   かんべあきら:絵

坂井先生のラキアノベルズ新刊。田舎の旧家の御曹子(ただし4男)として育てられた大学受験生の灯は、窮屈な家から逃げ出すために、叔父を頼って東京へ出てきますが、叔父との約束の場所に来たのは、黒ずくめの格好をしたやたらセクシーな男で、そこから事件に巻き込まれ、灯の生活は一変してしまいます。

黒ずくめのセクシーなにーちゃんこと修司は、灯から「触ったら妊娠しそうな感じ」と言われちゃったりします(笑)私このフレーズに大爆笑でした。めちゃめちゃツボにはまりました。またかんべ先生が、その「妊娠しそうな」感じを上手くイラストで描いて下さってるので、相乗効果で笑えます。内容は、ちょっとスリルとサスペンスありって感じで、ワクワクしながら読めました。続刊予定なので、謎はたくさん残っていますが、とにかく可愛くてテンポよくて、大好きな作品です。


私的評価 ☆☆☆☆☆
(ロマンティストテイストをじっくり読んでからこれを読むとニヤリとする人もいるかも?(笑))


2000年03月10日(金)   やっかいな僕ら

   ビーボーイコミックス     不破慎理:絵

不破先生のビーボーイから2冊目のコミックス。「いたいけな僕ら」シリーズです。ちょっと小悪魔ちゃんな受けと、健気に受けを思う攻めとのコメディチックで可愛いお話。ちなみに受けは父親を2人持つ(笑)非常に斬新な家庭に育っています(笑)

今回は、「好き」の程度の違いについてを描いた作品と、父たちのお話(過去編)とが入ってます。私はこの父たちの話がすっごく好きだったので、コミックスで読めてめちゃ嬉しいです。


私的評価 ☆☆☆☆★
(可愛くて、ジーンとさせてくれる所もあって、すごく好きな作品。ぜひぜひお手にとってみてね)


2000年03月10日(金)   黄色い風

   ショコラノベルズ   海賀卓子:作   本間アキラ:絵

小説ショコラに前後編で掲載された、幼馴染み同士の医者とエリート社員のお話。もともと、田舎の大邸宅に住んでいて、医者と知り合った社員ですが、とにかく奴隷のように医者を虐げます。人間的にはめちゃイヤな奴です(^^; が、ある事故がきっかけで、幼児退行して10歳の記憶しかなくなってしまって…。

いわゆる記憶喪失モノですね。定番といえば定番ですが。10歳の記憶しか持っていないときの受け(社員)がめちゃめちゃ可愛いです。その分、記憶を取り戻した直後は最初に輪をかけてイヤな奴ですが。定番なだけ、ではないしみじみした感じの漂う作品です。根底に、ちゃんとテーマがあるので、しっかり読めるのかなあ。


私的評価 ☆☆☆☆
(雑誌掲載時から、なんとなく気になっていた作品だったので、改めて読めて嬉しいです)


2000年03月10日(金)   社内恋愛のススメ

   ショコラノベルズ   夏木ひまわり:作   あかま日砂紀:絵

小説ショコラに掲載された作品と、その続編書き下ろしです。上司を殴って、配置換えをされた青年が入った部署は、いわば会社を円滑に動かすための、裏工作をする部署で、奇人変人(でもだれもが何かを特技としてもつエキスパート、ただし欠点も多し)たちに囲まれながら、室長である大学の先輩と繰り広げる恋の物語です。

とにかく、回りの奇人変人たちが恐いというか(笑)笑えるというか、雑誌掲載時にもけっこう好きだった作品(笑えるから)なんですが、続編が読めて、またけっこう楽しめました。完全コメディとしてどうぞです。下手に考えない方が楽しく読めます。

私的評価 ☆☆☆
(…こんな部署、絶対欲しくないよなあ〜(^^;))


2000年03月10日(金)   こいきな男ら 4

   ショコラノベルズ   御木宏美:作   如月弘鷹:絵

人気シリーズ「こいきな男ら」の第4巻。番外編も合わせて、5冊めになります。今回もらぶらぶというか、グルグル悩む進と京平のカップル中心のお話。別名「京平のカミングアウト編」でしょうか。

うーん、さすがに4冊めになると、進のウジウジパターンには飽きがきたかなあ〜とは思わないでもないですねえ…。嫌いではないんですよ、もちろん。結構好きなんですが、今までの作品…とくに2までに比べると、テーマや掘りさげ方が薄いというか…勿体無いです〜。
1も2も感動しただけに、物足りなさを感じました。

私的評価 ☆☆☆★
(求める部分が高すぎるのかもしれないけど、もともとの良さを考えたら、やっぱり…ねえ?)


2000年03月10日(金)   三千世界の鴉を殺し 2

   ウィングス文庫   津守時生:作   藍川さとる:絵

今月の一押しの作品の1つ。もう、読んでいて笑いを堪えるのに非常に苦労する、大笑いできる作品です。1でも大概笑えるSFアクション(?)コメディだったのですが、今回はそのまた上を行きます(笑)作中に「パープルヘブン」なるやおいちっくな機関誌が出てくるんですが、これのくだりがめちゃめちゃおかしい!…読まれる方は、絶対御自宅で、おちついて読むことをお勧めします。私は電車の中で読んでニヤニヤしそうになり、大変でした…。

ルシファのぼけっぷりも副官殿の姉さん女房加減もすっごくいいです。今後、ルシファがサラディンとどういう関係を築いていくのか、すっごく気になります。…我慢をしきれずに、現在出ている雑誌より前の分の、小説ウィングスを友人から借りて読みました。これまた大笑いの渦に巻き込まれてしまいました。今から3巻がめちゃめちゃ楽しみです。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(ぜひぜひ読んでみて下さい。そしてはまった人は、「喪神の碑」もぜひ!)


2000年03月5日(日)   ヒミツの新薬実験中

   オヴィスノベルズ   猫島瞳子:作   やまねあやの:絵

猫島先生のはじめてのノベルズ…になるのかな?大阪が本社の製薬会社に勤める、ちょっと控えめな普通の青年(関西弁仕様(笑))と、製薬会社から、試薬の試検を頼まれた病院の若き院長とのお話。なんというか……お道具モノちっくでした…(遠い目)青年が上司に言われて、自社の製品を薦めに行き、試薬の検査に協力するように言われるのですが、これがまた媚薬なんですな…(^^;)

もう、なんだか薬を使ってるってあたりで辛かったんですが…(^^;)やってることも、なんだかもう調教モノのようで…(^^;)まあ、ほんっとにハードなものからくらべたら大した事はないんですが、とりあえずはワタシの苦手分野だったなと(^^;)読み終えてからしみじみと思いました。

私的評価 ☆☆
(基本的にこういうのは好きじゃないです…)


2000年03月5日(日)   ストレイシープ

   バニラ新書   篠稲穂:作   依田沙江美:絵

…とりあえず手に取ってはみたものの、なんだかなあ〜。内容がどうこうというよりもまず、なんでバニラ新書って、あんなに装丁がゴテゴテしていて下品なんだろう(^^;それだけでずいぶん点数下げてると思うのは私だけなんでしょうか。いくら中身が面白かろうと、絶対に手に取る人を選んでますよ(^^;

ところで内容ですが、後輩(書記)と先輩(生徒会長)との恋愛のお話で、わりとバニラ新書にしてみれば(笑)ほのぼのとした感じでした。けど、なんだか「なんでそーなるんだ?(笑)」な部分も多かったのが勿体なかったなあ〜。キャラ文庫の方をいくつか読んでいるので、初めてではないんですが、勿体ないような気がしますね。もっと掘り下げてもいいんじゃないかなと…。

私的評価 ☆☆
(中身が別に激しくないのに、あんな装丁では、買えない人も多いだろうなあ(^^;)


2000年03月5日(日)   BODYビューティー

   SHYノベルズ   尾鮭あさみ:作   高星麻子:絵

ハイテンションな尾鮭先生の新作。近未来(ほんとに近いよ、50年後だもの(^^;)の大阪を舞台にした、SF風ファンタジー(笑)………です。(躊躇があるのは、あれをファンタジーといっていいのか判らないから)とにかく全編疾走しまくってる感じのキャラクター達が、めちゃめちゃ笑えます。関西弁も沢山(笑)…しかし、これですんなり意味がつかめるのって、関西人だけとちゃうのかなあ…(^^;

なんというか、ノリでいえば、冥&雷シリーズをもうちょっと下品(笑)にした感じでしょうか。「おーい、だれかとめてやれ〜」って感じです(笑)なにより、たった50年で日本…というか大阪はあんな風になってしまうんですか(爆)面白かったけど、ほんとファンタジーだなと。ま、地元の人間にしてみれば、「ほほう、こんな所まで(笑)」と面白かったですけどね。

私的評価 ☆☆☆★
(わははと笑いたい人にオススメ。できれば関西人もしくは関西弁のニュアンスが判る方がベスト(笑))


2000年03月3日(金)   オールorナッシング!

   コバルト文庫    秋月こお:作   東谷珪:絵

HS龍宮リターンズシリーズの第3弾。とにかくハイテンションなバンドものですが、今回は受け側からの視点です。将来の見えない自分に、もどかしさを抱えていたらしき受けですが、一応その辺も決着がついて、なんと、これでラストらしいです(^^;……ものたりーん!!

バンドのあたりでは、ジャマをしに来てた名ベーシストのこだわりの元とかがはっきりして、「おお!」と思わせる意外性はあったものの、なんだかほんとに駆け足で終わってしまった感じで、勿体ないです。もっとじっくり書いて欲しかったなあ〜。ちなみにラストシーンで、主人公たちのベッドシーン(というか翌朝)に母親と受けの婚約者が怒鳴り込んでくる(?)んですが、婚約者が実はやおい趣味で、「そういう方でも『新しい夫婦』になれますわ」とかって大団円になっちゃうのだけはいただけないなあ(^^;……あんまり安易すぎて。

私的評価 ☆☆★
(作中にやおいなヒトが出てくるのはやめましょうよぅ(^^;)


2000年03月3日(金)   ロマンスの震源地 2 (上・下巻)

   X文庫ホワイトハート   新堂奈槻:作   麻々原絵里依:絵

新堂先生の人気シリーズ「ロマンスの震源地」シリーズの2。今回は前後編で同時発売です。父と2人ぐらしの健気なタイプである受けの少年が、幼馴染みで先輩のお隣のお兄ちゃんを取るか、強引なおぼっちゃま同級生を取るかで、思い悩むお話ですね。…といっても、前作で一応この主人公、同級生を取ったはずなんですが(笑)それが一筋縄では行かないんですねえ〜(^^; 今回、この少年のお話以外に、他のキャラの短編もいくつか収録されています。

賭けの対象になって、行動が制限されたり、行き違いが多々あったりと、まさに七転八倒しながら、ようやく辿りついた「相手への気持ち」大切にしてほしいなあと思うです。…まだまだなんだかじらされるような展開ですが、読みごたえ十分。続刊が気になる大好きな作品です。

私的評価 ☆☆☆☆★
(新堂先生のテンポのよい話運びに、夢中で読んでしまいました。1巻ともどもオススメ!です。)


2000年03月1日(水)   アイドル・プライド 恋がしたくて

   パレット文庫    池戸裕子:作   蔵王大志:絵

スカウトされて、アイドルになるために田舎から上京してきた純朴な高校生が、マネージャーの家に同居し、マネージャーの息子と織りなすお話です。息子は、今までも何度か同居したアイドル予備軍がいて、高校生を容易に受け入れようとはしないため、高校生は受け入れてもらうために努力を始めます。これが結構可愛い(笑)健気というか、よごれてない(笑)というか…。

可愛いぞ〜と思う反面、そんな暢気なアイドル予備軍がいていいのか?という疑問も多々あったりもしますが(笑)自分の立場や影響力を判ってなくて、失敗しまくったりもして……普通そんなのすぐ干されるんじゃないかと思ってしまったりしちゃいますが、まあ、そこはほら、ファンタジーだから(笑)あんまり気にせず読みましょう<私
とりあえず、今後も続刊予定のようです。この高校生、どう成長していくのか楽しみです。

私的評価 ☆☆☆★
(蔵王先生のイラストが結構可愛くて好き(^^))


2000年03月1日(水)   マイ・フェア・ボーイ☆

   リーフノベルズ   日向唯稀:作   桃季さえ:絵

出来も顔もいいスーパーモデルを兄にもつ、コンプレックスの固まりの弟くん(高校生)が、あるきっかけで、美容師のお兄さんに出会い、どんどん綺麗に(笑)なっていく様子を描いた作品。……まんま、マイフェアレディの世界ですね(笑)

いやあ、この美容師のお兄さん、めちゃめちゃアヤシイです(笑)最初の「可愛くカットしてあげたよ」あたりはともかく、その後がいかん(笑)まるで調教されてるみたいです…(^^;<高校生
まあ、みょーに体育会系だった前2作品よりは、読みやすかったですが、基本的にコメディで、Hですね…(^^; 覚悟して読みましょう(笑)

私的評価 ☆☆★
(うーん、でもやっぱり浅いというか……もっと掘り下げた作品も読みたいなと思ったりします(^^;)


2000年03月1日(水)   キケンな遊戯

   リーフノベルズ   遠野春日:作   金ひかる:絵

遠野先生の新作。優等生で完璧主義な自分の逃げ道を作るため、夏だけアパートを借りて生活し始めた高校生のお話です。…いや、もっと説明したいんだけど、ネタバレになっちゃうですよ〜、勿体ないのでここまでにしときます(笑)

言いたいけど言えない辛さと、不用意についてしまった取り返しのつかない嘘。積み重ねて行けば行く程に、それは重くのしかかるものなんだなあと、読んでいて思います。……この辺りのテーマみたいなものが、私のツボにはまったみたいです。

金先生のストイックそうなイラストとHなシーンのイラストの落差がめちゃめちゃいいです。同じキャラなのになあ〜(^^;

私的評価 ☆☆☆★
(面白い、というより、なんだか浸って読んでしまうタイプのお話です。)


2000年03月1日(水)   ネットワークでつかまえて

   リーフノベルズ    水上ルイ:作   杜山まこ:絵

ネットワークシリーズの続編。やんちゃなクラッカー(お菓子にあらず(笑))の高校生と、凄腕のハッカーな恋人とのお話ですね。今回は、前作で退治したはずの困ったクラッカーな男に拉致されてしまい、それを救出するまでのお話です。

いや、なんというか、だんだん設定がとんでもなくなってきましたねえ。…携帯電話で逆探知するために、衛星に干渉しちゃうとは…(^^;素朴なギモンなんですが、これ、ほんとに可能なんでしょうか?(笑)まあ、こんなこと考えてたら、読めませんけども…。甘々でラブラブな癖に突っ張ってる高校生は可愛いですが、キャラを楽しむよりも、設定の突飛さを笑ってしまった1冊でした(^^;

私的評価 ☆☆☆
(ううむ、ふつーのパソコンしか触らない人間にはちと理解不可能な部分も…(^^;)