2000年9月のレビュー


2000年09月27日(水)   ネズミとオオカミの独立白書

  ティーンズルビー文庫   秋月こお:作   麻々原絵里依:絵

大泥棒の息子と、警備会社の息子が繰り広げる、探偵まがいの大活躍シリーズ。なんとこれでシリーズラストのようです。お互いに、立場がばれてしまい、気がついたら大泥棒は姿を消して、「一人前になったな…」といつのまにか自立したことになっている…という、正直あまりにも強引な展開で、理解しにくかったです(^^;)

なんか、急激に終わりをつくった、という感じ。もったいない!独立して、父と別れを告げるにしても、もうちょっと、ゆっくりと展開してもいいような気がするです。急ぎ過ぎな印象が強い作品でした。

私的評価 ☆☆
(うーむ、こういう終わり方をするとは(^^;) あすかノベルズに掲載された短編(これが一番最初に来る)も収録されています。)


2000年09月27日(水)   ないしょ話は放課後

     ルビー文庫     白銀みるく:作   樹要:絵

白銀みるく先生の新作は、成績が学年で一番下の生徒と、トップの生徒との、因縁と繰り広げられる恋模様を描いたお話です。落ちこぼれな少年は、トップの生徒が気になってしょうがなくて、好きだと自覚をしています。ある日ひょんなことからトップの生徒と一緒になり、自分でも忘れていた昔のことを思い出して…。

厳しい学校に立ち向かうための、笑える展開がいいです。けっこうコメディ系かなあ?今までの作品とはちょっと違う感じですね。とっても可愛いです。…これは、続刊…予定…かな?(^^;)すいません、未確認です。

私的評価 ☆☆★
(今までのイメージがあったので、ずいぶんびっくりしました。ほんっとに2人しか見えてないのね(笑))


2000年09月27日(水)   キスが御褒美

     ルビー文庫     湊川理絵:作   こうじま奈月:絵

湊川さんの、可愛くてラブラブ甘々〜な新作。高校生作家と、その幼馴染みで恋人の同級生が主人公たちです。複雑な家庭環境を抱えていて、だからこそ恋人の支えがあってこそ書ける、という作家と、とにかくラブラブで、相手さえいれば、修羅場中にキャラの名前で呼ばれようともかまわない!という大きな愛で受け止める恋人(笑)が、ほんとに微笑ましくて、可愛いし、素敵です。

春ちゃんシリーズとも、クリスタル文庫シリーズとも全く違う、ほんとに柔らかい雰囲気のお話でした。…うーん、これまでで一番好きかもなあ〜。やっぱり主人公たちが幸せでいることが、読んでいても嬉しいのでした。

私的評価 ☆☆☆★
(らぶらぶで可愛い1冊、とっても和みます〜。)


2000年09月27日(水)   JAMP!

    ラピス文庫    高崎ともや:作   松山ずん子:絵

いつも楽しいギャグコメディが中心の高崎先生の新作は、熱血バレーボール部のお話。背が低めだけど、アタックのスピードはピカイチな主人公は、新入部員になにかと絡まれ…というか不敵な笑いをされて、頭に来てしまいますが、実はそれは作戦のうちで…。

またもや脇キャラ大活躍(笑)今度は部長副部長コンビが、ある時は奥様方の井戸端会議(笑)ある時は悪人コンビとして、暗躍(…って隠れてないけど(^^;))して、2人をくっつけます。このいきさつや主人公たち2人のらぶらぶぶりはもう、笑えて笑えてしょうがないです。最後に短編で、この脇キャラたちのお話も入っていて、お得な感じ(笑)割れ鍋にとじ蓋なカップルたちを、堪能してください♪

私的評価 ☆☆☆☆★
(ラピスの前作(OK!)やリーフのヒートアタッカーシリーズが好きな方は文句なしオススメでっす。大笑い、して下さいね。)


2000年09月27日(水)   WILD WIND

    キャラ文庫    松岡なつき:作   雪舟薫:絵

今回も「西部の男」が隠れテーマ(笑)な松岡先生の新作は、幼少期をアメリカで過ごし、不幸な事故で家族を失い、叔父に引き取られて高校生活を営む普通の少年。事故の後遺症や、自分の「位置」をきめられない不安定さに悩んでいる。ある日、叔父が突然「温泉をほる!」と言い出した…が、国内の業者は全員首を横に振った。方法はないかとインターネットで探して、見つけた広告は…。

アメリカの荒くれ者たち(油田掘りたち)が、日本に乗り込んできての和洋折衷不思議なお話です(笑)そしてその中で、主人公が自分の不安定さを思い知り、そして自分を支えてくれる大切な存在を見つけることになります。だんだんと強くなって、成長していく主人公が健気で可愛いです(^^)厚さもあって読みごたえたっぷり!ですね。

私的評価 ☆☆☆☆
(相手キャラアレックスですが、これがまたバカ正直というか(笑)ある意味素直で、楽しいです。すごく楽しんで読んだ作品でした。)


2000年09月27日(水)   恋するサマータイム

    キャラ文庫    鹿住槇:作   明神翼:絵

4月に発売された「恋するキューピッド」の続編になります。前作で紆余曲折を経てカップルになった主人公和とお相手剛士との試練の夏休みのお話です。…なぜ試練かというと、和の兄はどうしてくれようかと言うぐらいに(笑)ブラコンなため、2人っきりで逢う事すら難しい状況なのです。そんな中で兄の親友で、和に恋をしている先輩までからんできて…。

鹿住先生お得意な、学園ものですね。初々しいカップルが読んでいても可愛いです。現実は綺麗なものだけでも、優しいものだけでもないんだというの学んで、だんだんと自立していく和と、それをさり気なく助けている感じの剛士は、ほんとにいいコンビ。…そして案外兄と親友もいいカップルになりそーな気がするのは私だけでしょうか(笑)まだしばらくシリーズは続きそうなので、楽しみにしています。

私的評価 ☆☆☆
(ぎゃくにHシーンが唐突だったくらい、ほんとに初々しくて可愛いです。さあ、次はどのくらい成長するのかな、この2人。)


2000年09月27日(水)   思わせぶりな暴君

    キャラ文庫    真船るのあ:作   果桃なばこ:絵

真船先生の新作は、作家と編集のお話です。小さな出版社に勤める青年が主人公で、彼はまだまだ新米ですが、いつか幻の作家と言われる人の小説をよに送りだしたいという野望を抱いています。ある日、その幻の作家の、初期の同人誌が出たという話を聞いて古書店に出かけた彼は、その店先で傍若無人で、ワイルドな感じの青年に出会いますが…。

なんというか、いつもと逆パターンですよね。ただ、どっちかの我がままを聞いてやる…みたいな構図はやはり上手いなあと思います。だんだんと心惹かれて、それに戸惑う主人公と、傍若無人なくせに、後半だんだんと優しさを垣間見せてくれる青年とが、ナイスコンビ。ラストシーンはどんでん返しが待ち構えています。ゆっくり楽しむというよりは、そのどんでん返しを楽しんで欲しい作品です(^^)

私的評価 ☆☆☆☆
(謎の幻の作家が、キーパーソンになります。これは彼を探すお話でもあるので…。パターンではあるけど、でも「読ませる」話でした。)


2000年09月27日(水)   ボディスペシャル No.1

    キャラ文庫    ふゆの仁子:作   やしきゆかり:絵

キャラセレクションにて掲載された、香水の会社のお話。雑誌掲載のものに、続編の書き下ろしがついています。研究員の御鷹は、冴えない研究畑の青年。調香デザイナーの神楽希代と、会社との接点を勤めるのが現在の主な仕事で、神楽は人気シリーズ「ボディスペシャル」をつくり出した才能あるデザイナー。実は、彼らは大学が同じで、いろいろな過去を共有していて…。

読んでいるだけで、なんだか香水がかおって来そうな感じ(笑)のお話。
(想像してても、なんだかくしゃみしそうです(笑))とにかく香りに関する記述がすっごく多いです。自分があんまり詳しい方ではないので、いちいち「ん?」と止まっちゃうのが自分でも惜しいですね(^^; 2人の絆の強さや「好きなものを好きという気持ち」の大切さを噛み締めて下さい(^^)

私的評価 ☆☆☆★
(実際に、もしも同じだけ香りがしたら…(^^; シーンを読む度、ほんとにムズムズするんですが、私だけ?(^^;(^^;(←というか、こういうこと書くと感動すくないかしら(^^;))


2000年09月27日(水)   誘惑のおまじない

    キャラ文庫    染井吉乃:作   宗真仁子:絵

待ってました!!今月一番楽しみだった、染井先生の「嘘つきの恋」シリーズの3冊目です。キャラセレクションに掲載された「誘惑のおまじない」と、書き下ろし「初夏の疾風」の2編が収録されています。雑誌掲載時に「読みたい〜っっっ!」と叫んでしまった締めの一言の「高村氏と千歳さんが火花をちらす」お話が、書き下ろしになっています。

ユウキくんの無自覚と千歳さんの独占欲がもとで発生した問題に、でも、関わる人間誰もが真直ぐに、逃げる事なく立ち向かっています。意外な人がキーパーソンとなっていて、某シリーズファンは「おや?」って感じですね(笑)どきどきしながら、でもどこかで安心しながら読んでいた気がします。ユウキくんや千歳さんの愛は変わらないと判っていたんですが、対する高村氏がめっちゃめちゃいい男で!(笑)(←相当お気に入りらしい)最後の引き際なんかもう、惚れちゃいそうです(笑)「ああ、本当に、『2人とも』好きなんだな」と思っちゃった。ぜひぜひ、高村氏の幸せな光景も読みたいと願ってしまいます。

私は帯をあんまりマジマジと見ない方なので(^^; 他の方に指摘されて初めて、帯に「完結!」の文字がある事に気がつきました。まさか完結ということなど考えもしてなくて、びっくりでしたが、「とりあえず一段落」なのかなと思います。ぜひ、高村さんのお話とかー(笑)ユウキくんたちのその後のお話とか、番外編という形ででも読めたら嬉しい。もちろん、完結という言葉をひっくりかえして、続いてくれればそれが一番なによりも、嬉しいのですけどね。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(完結と言われても、全然終わった感覚はないです。それだけ、私の中でユウキくんも千歳さんも、鮮やかに「生きて」いるんだなと思います。ぜひぜひぜひぜひ!未読の方、3冊そろえて(笑)読んでみて下さい。)


2000年09月25日(月)   ラフ・ダイヤモンド 2

   ウィングスコミックス     佐久間智代:絵

雑誌ウィングスに掲載されている、大爆笑な佐久間先生のプロ野球マンガの2巻目です。謎の多いルーキーくん(実はぬいぐるみ恐怖症)と、その妹でなぜか兄の球団の監督の女子高生が中心になって繰り広げられる爆笑なお話。…ほとんど野球シーンないもんなあ。どちらかというと、間の話ばっかりです。

女子高生監督の発想が面白くて、めちゃめちゃ笑ってしまいます。ラスト近くでは、この謎な兄妹についてスキャンダルが発覚して、さらに謎が深まったまま次巻に続いちゃいます(^^; めっちゃめちゃ気になるわ〜(^^;

私的評価 ☆☆☆☆
(雑誌で読んでないのが敗因なのか?と思いつつ。なんだか癖になるマンガです。笑って和みたい人にオススメ。)


2000年09月25日(月)   美女と珍獣

    キャラコミックス   嶋田尚未:絵

嶋田先生の久しぶりのコミックス。個人経営の犬猫病院に勤める2人の獣医さんのコメディです。半分以上が書き下ろし!キャラに掲載された表題作と、高校生編、後日談編、それからこれもキャラに掲載された御曹子とその家庭教師(現在は御曹子の父の会社の社員)のお話と、相当古い、これも雑誌掲載された短編ファミリーマンガが載っています。

もう、なにが可愛いって、犬猫が可愛いったら!嶋田さんはご自分でもたくさん動物を飼ってらっしゃるので、描写とか、仕種とかがもう、リアリティがあってめちゃ可愛いです。そしてキャラクターもとっても魅力的(^^)クールっぽいくせに、実は甘えたな(笑)攻と、それを甘やかすのが大好きな受の、割れ鍋に閉じ蓋カップルを楽しんで下さい(^^)

私的評価 ☆☆☆☆☆
(巻末の「担当様と先生」の4コマがめちゃめちゃおかしかった(笑)ナイスコンビですね(笑)その甲斐あってか、とっても楽しめるコミックスでした。)


2000年09月25日(月)   この手の先に…

    エクリプスロマンス    火崎勇:作   円陣闇丸:絵

小説エクリプスにて掲載された表題作「この手の先に…」と、その続編書き下ろしです。主人公は、平凡なサラリーマン。いつも会社の入っている雑居ビルのエレベーターで出会う男性が気になっています。ある日、彼の落とし物をきっかけに、親しく会話を交わすようになっていきますが、どうしても過去のトラウマから、親しくなり切れない主人公。そうこうするうちに、だんだんと歯車がずれていって…。

謎とき(トラウマの原因と、エレベーターの彼の関連)部分で、「そりゃないよぅ〜(T_T)」と思ってしまった部分が1ケ所(^^; まあ、私の感覚として、それはない…という感じだったので、私以外の方にはなんら問題ないんで御安心を(笑)そこ以外は、非常に心理描写も細かくて、トラウマ故に踏み切れない主人公の思いや、相手の思いなどに共感できてよかったです。

私的評価 ☆☆☆★
(大人な作品だったなと思います。子供のころの体験や経験って、そうかんたんに忘れられるものではないですよね(^^))


2000年09月19日(火)   9時を過ぎたら

    ラキアノベルズ    坂井朱生:作   佐々成美:絵

当初は6月発売予定だったノベルズが、諸事情で延びました。無事に発売された坂井先生久しぶりのノベルズです。イラストは佐々先生ですが、これはロマンティストテイストシリーズではなくて、別のお話。過去に膝の故障を経験した元陸上選手の主人公は、友人と待ち合わせた先で、懐かしい忘れられない相手に再会します。運命の輪はめぐり、やがてだんだんと主人公は彼に気持ちを寄せるようになりますが…。

坂井先生らしい、穏やかで優しいお話です。挫折を知る人間のぶつけようのない思いをまるでスポンジのように吸収し昇華させる相手。そんなの、惚れちゃいますよねえ〜(笑)お互いに諸事情を抱えていて、どうにもならない気持ちを持て余し…でもなんだかお互いしか見えてないのかも…ほんとは(笑)日常を切り取ったような、穏やかさを楽しんで下さい(^^)

私的評価 ☆☆☆☆★
(読了後「ほわーん」としてしまいました(^^)もっともっと長く続いてほしい、終わりが勿体ないような、そんな1冊でした。)


2000年09月15日(金)   私立 大成学園物語★ 1 2

    リーフノベルズ    雅桃子:作   高嶋上総:絵

リーフの通信販売についてくるおまけ本で、今までなにかと露出があったらしい「私立大成学園シリーズ」がノベルズになりました。…といっても、私この話全く知らなくて(^^; 「なんのこっちゃ?」という感じなんですが(苦笑) とりあえず、エリート揃いの学園に美少年が入学してきてはじまる怒涛の高校生活を描いたお話です。全4巻を予定していて、今回1、2巻。今後は1巻ずつでるようです。

雅さんは、どうにもワタシにとっては趣味からはずれた方なんです。今回最初の1巻目をぱらぱらめくって、「あれ?これならだいじょぶじゃん」と手に取って購入したんですが(^^; …1巻だけだった…(^^;<大丈夫だった内容>2巻以降はいつものとおり、目くるめく官能の世界って感じ?(^^; そこに愛もなにもないようなものもあって、非常に辛かったです(^^; 油断しました…(T_T)

私的評価 ☆
(教訓。いくらイラストが好きな方でも、今までの経験も大切に(笑))


2000年09月15日(金)   憂えるジュエリーデザイナー

    りーふノベルズ   水上ルイ:作   円陣闇丸:絵

イラストさんが変わって、第2部開始。人気シリーズのジュエリーデザイナーシリーズです。今回は雅樹がスランプに陥ります。1部で出てきたライバルのデザイナーも再登場して、窮地に陥る雅樹ですが…。

うーん、これで、何冊め?5冊目ぐらいになるのかな?…さすがにちょっと飽きてきたかな〜(^^; 2人のうちどちらかが窮地に陥って、どちらかが天啓のような解決方法を持って相手を救うというパターン。まあ、今回は珍しく雅樹側が困ってましたけど(^^; あまりに変わらなさすぎてちょっと物足りない思いでした。

イラストが吹山りこさんから、円陣闇丸さんに変わりました。「可愛い」系から「大人しっとり」系に変わったので、内容も微妙に変わっていくかなと思ったんですが…いつも通りでしたね(笑)できれば、同じ「可愛い」系のイラストの方が合ってたんではないかなーと思いつつ。でも円陣さんのイラストはとても素敵でした。

私的評価 ☆☆
(微妙なんですけどね〜(^^; 他社のお仕事や同じリーフでの同じパターンを見てるだけに、「…また?」と思っちゃいます…ゴメン(^^;)


2000年09月14日(木)   TOUGH! 2

    ビーボーイノベルズ   岩本薫:作   赤坂RAM:絵

人気シリーズ「TOUGH!」の2冊目。小説b-Boyにて掲載されたグラフィックデザイナーシンゴと、同級生の刑事、響のお話です。1で、劇的な再会を果たした彼らは、だんだんと距離が縮まってきますが、その中でやっぱりというか(笑)どうしてもトラブルに巻き込まれてしまいます。シンゴを助けるためならどんなことでも厭わない響が、実はめちゃめちゃ健気な気がする…(笑)ラストシーンで本懐を遂げたあたりでは、なんだかもう、響のために祝杯あげたくなりました(笑)

書き下ろしで、「コザルの餌付けの仕方」なる短編が読めます(笑)コザル…とはもちろんシンゴのことですな(笑)響側からの、苦悩と策略に満ちた餌付け策、楽しんで下さい。今後、3巻が予定を早めて秋には発売予定。雑誌にもまた掲載されるのかな?この2人がどうやって大団円にたどりつくのか、楽しみにしています(^^)

私的評価 ☆☆☆☆★
(シンゴ、早く自分の気持ちに気付きなさいってば〜(^^; 読んでる方はよーく判ってるけど、ニブイ彼が、でも可愛いかも(笑))


2000年09月14日(木)   不埒なツインズ 〜ラジカル・トリック・スター〜

    ビーボーイノベルズ   高坂結城:作   日下孝秋:絵

小説b-Boyに前後編で掲載された、双子のお話がノベルズになりました。書き下ろしつきです。エロマンガ家の弟とアイドルの兄がそれぞれの恋愛や生き方に悩み、傷付き、そして幸せを掴むお話です。弟は、兄のマネージャーの男性、兄は弟の先輩にあたる人気エロ漫画家(笑)がお相手です。

雑誌掲載時に、とってもどきどきしながら読んだ作品でした。顔はそっくりでも、ずいぶん気質の違う2人の、裏表のような恋愛観や出会い。双子だからこそ、のお話だったなと思います。書き下ろしでは、2組のカップルの日常&らぶらぶさ加減が書かれてます。ぜひどうぞ〜♪

私的評価 ☆☆☆☆
(なぜか、後書きがないんですよね…(苦笑)なんとなく、判るような気がしないでもないなあ…(^^;)


2000年09月14日(木)   ブーケは誰の手に?

    ビーボーイノベルズ   磯崎なお:作   成神護:絵

古くからのシリーズですね。決戦は日曜日シリーズのラストになります。ブーケとタイトルにあるとおり、美優姉の結婚式のあたりにまつわるお話が収録されてます。小説b-Boyに掲載された、吉成の従妹のお話と、書き下ろしの美優姉のお話。両方とも可愛くて、和めます。

書き下ろしのお話は、「女は強い…(笑)」と思ってしまいました(笑)いや、どうもこれでは主旨が違うかも知れないけど、でもさすが美優姉だよなあ(笑)男性全員丸め込んでるし(大笑)幸せな構図を楽しんで下さい。それまでのお話、しらない方は、合わせてどうぞ〜(^^;

私的評価 ☆☆☆★
(これって、けっこう古いから、今「決戦は日曜日」探すとなかなかないのかな?)


2000年09月14日(木)   王子樣はポリバケツに乗って

    ビーボーイノベルズ   夢乃咲実:作   明神翼:絵

新人作家さんの初ノベルズです。今月の小説b-Boyにも掲載されてますが、こちらがたしかデビュー作のはず。あるおぼっちゃま学校に通っている「抱きたいランキング第2位」のぽわぽわ少年が主人公です。家庭の事情で、なんとかして奨学金がもらえるようにならないと、この学校にのこれないと知った彼は、「学生理事」という、正体の判らない理事の承認を得るため、捜索を開始しますが…。

テンポもまあわりとよくて面白い…んですが、…こう、なんというか…今までにもよくあったパターンっぽくて、それが勿体ないかなーと。「これはギャグか?(笑)」とツッコミたくなるようなテンポのよさと展開があるのになあ…。今後、楽しみにしています。

私的評価 ☆☆★
(良くあるパターン、の良さも十分判ってるつもりなんですが(^^; 1000冊近く読んでれば被りますしね(^^;)


2000年09月14日(木)   明日は僕達のためにある

    花丸文庫   李丘那岐:作   せら:絵

新人作家さんの初商業誌…のようです。母が諸事情で刑務所生活をしている高校生は、おぼっちゃま学校な高校に進学します。自分で生活をするために、「何でも屋」をして日銭稼ぎをしますが、寮で同室になった同級生は一筋縄ではいかないタイプで…。

設定が突飛ですよね(^^; 逆境にめげない受はとっても見ていて可愛いんですが、どうも展開が急激だったり、突飛だったりして馴染めない部分もちらほら(^^; でも、「気持ちが判らない」という部分はないので、その点は安心して読めるかな。

私的評価 ☆☆★
(世の中の「お金持ち」のイメージってのはこういうのなんだろうか(笑))


2000年09月14日(木)   就業時間は恋のレッスン

    花丸文庫   宮本恭名:作   尾崎芳美:絵

衣料会社に勤める営業サラリーマンのお話。心優しい主人公は、笑顔で契約を取れる、一生懸命なサラリーマン。ある日人事異動があり、上司にやり手でかっこいい男性がやってきて、営業にムチャなノルマを示す。主人公は余裕でクリアするはずだったのだけど、優しさ故に取っていた契約を後輩に譲り、そのせいでクリアできなくて…。

ほとんど最後まで、攻キャラ(上司ですね)の気持ちが判りませんでした(^^; なんで受も言いなりになってるかなあ(^^; やっぱり気持ちあってこその行為だと思うのは、私だけでしょうか。気持ちよくなったらそれでイイというのは、ちょっと寂しいですね。 そういうシーン以外の部分はとっても好きな感じだっただけに残念(T_T)

私的評価 ☆☆
(やっぱり苦手の「身体から先に〜」はモノによるらしいです。)


2000年09月14日(木)   ふらちに落ちたい

    花丸文庫   きたざわ尋子:作   赤坂RAM:絵

待望の続編ですね(^^)詐欺師の片瀬と恋人の田村のお話です。いやあ、やっぱり好きだわ、この2人(笑) 今回は、友人の信乃たちがトラブルに巻き込まれ、それを手助けするため、片瀬がらつ腕をふるうという内容です。田村は、片瀬に翻弄されております(笑)くくくくく(笑)

なにがって、いちいち反応が可愛くて最高(笑)<田村>片瀬がどれだけ可愛がってるかというのが想像できておかしいです。いつもは言葉をあまりかけない片瀬の(わざとらしくとも)囁く愛の言葉や、かいま見せる嫉妬の感情は、田村にとって最高の媚薬のようですね(笑)しっかり読めば超らぶらぶな2人。ぜひ楽しんで下さい(^^)

私的評価 ☆☆☆☆★
(2人とも淡々としてそうなんですが(笑)実はめっちゃいちゃいちゃしてます。読んでると意識はしないんですが、Hシーンも実は多い(笑))


2000年09月11日(月)   ひーいずまいですてぃにー

    アイスノベルズ  五月緑子:作   葛井美鳥:絵

五月さんの2冊目のノベルズ。主人公の少年は、成績が地を這っていて(^^;手の施しようがないぐらい。その成績をばん回するべく、母が探してきたのはある塾のモニター会員。少年はいやいやながら通い始めるが、そこでは目を疑うような光景がくりひろげられていて…(^^;

うーん、まあ、人それぞれとは思うんですが…、前作でもちょっと思ったんですが、この方あんまり「愛」がない状態で身体繋げちゃうのね(^^;今回もそうなんです。最後には愛が芽生えるらしいんだけど、さんざんそれまでに身体の関係があるだけに、「ほんとに精神的に求め合っている」とは思えなくて(^^; 題材もちょっと受け入れがたかったですねえ(^^; まあ、趣味の問題なんで(^^; コメディとして笑いたい方は、どうぞ。

私的評価 ☆★
(今回は、葛井センセのイラストで購入したんですが…、イラスト買いはやっぱやめなきゃな(^^;<私)


2000年09月11日(月)   シッポが足りない?!

   アイスノベルズ   加納邑:作   高之原翠:絵

小説アイスに掲載された、九尾の狐のお話です。九尾を持つ神さまな狐は、ご乱行の限りをつくし、山の神様にバツとしてシッポを一本取られてしまいます。「東京の町中に投げた」といわれ、人間の中に入った自分のシッポを探すため、狐は人型になって東京へ出て行きますが…。

受キャラがぽわぽわしてて可愛いです。あと、狐の主食が油揚げなんですが(笑)バケツに頭つっこんでハグハグ食べてたりとか、記述を読んでるだけでなんだかもう可愛い(笑)こういう動物系にはどうも弱いです…。Hなんだけど、笑えて可愛いです。続編も可愛いので読んでみて下さい(^^)

私的評価 ☆☆☆☆
(ふふふ(^^; 想像したら可愛いんだもの〜(^^; 可愛さに負けちゃったのよ…(T_T))


2000年09月11日(月)   ふたもじの魔法

   アイスノベルズ   真崎ひかる:作    みその徳有子:絵

小説アイスにて掲載された、山奥の男子校での冬のみの全寮生活を描いたお話です。雑誌掲載分に、続編書き下ろしがついています。ぽわわんとした小柄な少年が同室になったのは、長身のバレー部部長。優しい先輩で、趣味も合うし、だんだんと心惹かれていきますが…。

なんというか「可愛い(^^)」お話です。ぽわぽわ〜とした少年がまず可愛い。2人の気持ちのやり取りがウブで可愛い。展開も定番ながらものほほーんとしてて、和めます。前作もそうでしたが、受キャラがめちゃめちゃ可愛く書かれてると思います。受が小動物的に可愛いお話が好きな方にオススメ(笑)

私的評価 ☆☆☆★
(続編の受けキャラのぐるぐるさ加減も可愛いです。和むわ〜(笑))


2000年09月11日(月)   正義の味方でいこうっ!

   アイスノベルズ   高月まつり:作    安東実:絵

小説アイスに掲載された人体改造モノ(笑)のコメディです。事故にあい、ようやく一命をとりとめた少年は、幼馴染みが大好き。回復後、その幼馴染みの家に、科学者の叔父ともども同居を始めますが、ある日いきなり少年の身に変化がおきて…。

人体改造モノというか、特撮(爆)モノというか(笑)タイトルの「正義の味方」というのでなんとなーく判っていただけたら嬉しい(^^;<内容
面白いけど、ちょっと突飛すぎたのが趣味に合わなかったようです。雑誌掲載時も「すごい設定だなあ(^^;」と思ってたけど、続編がつくとさらにすごいわ(笑) 完全ファンタジーだとワハハと笑ってすむけど、現実世界だったからなあ(^^;

私的評価 ☆☆☆
(いや、面白いのは面白いんです!大笑いするんですが、どうも趣味には合わなかったです…(^^;)


2000年09月11日(月)   ミラベルの瞳 

   ラキアノベルズ    七地寧:作    青樹糸惣:絵

独特の空気をもつ七地先生の新作は、芸能界のお話です。芸能界の人気歌手の彼は、才能を持っていますが我がままで傍若無人。その被害を一身に受けてしまっているのが、彼の高校時代の同級生で、大人しい青年。ある日、あまりの行いに逃げ出そうとした青年に、彼がしたことは…。

うーん、非常に前半と後半ではイメージが変わりましたね(..; 前半はあまりの非道ぶりに思わず引いてしまっていたのですが、後半部分は芸能界らしく(笑)音楽的な要素の記述も多くて読みやすかったです。…前半部分がなければもっとよかったかもなあ。私は無理矢理はどうも好きではないので(..;) 英のなまえとか、ルドルフの数のような繊細さとはちょっと違っているので、読む人を選ぶかも知れないですね。今までの作品の中では一番苦手かなあ…。趣味の問題なので、「こういうのを乗り越える」のが好きな人にはオススメかも。

私的評価 ☆☆★
(無理矢理、とか、トラウマになるような関係、というのはやはり受け入れ難いものがありますね(^^;))


2000年09月8日(金)   海馬が耳から駆けてゆく 1

  ウィングス文庫   菅野彰:作  南野ましろ:絵

以前にハードカバーで出ました同タイトルのエッセイの文庫版です。もう、お腹を抱えて笑う事間違いなしの大爆笑な逸話の数々が収録されています。ハードカバーは、2巻まで出ていますが、今回の文庫は1巻の、それも前半部分(後半部分はない…と思うんですが…)のはずです。文庫版の前書き、後書きの他は、加筆も修正もないのですが、前に読んでいるのに、なぜこんなに笑えるのだろう…(笑)

ハードカバーは高価だからと、躊躇してた人も、存在を知らなかった人も、ぜひぜひ読んでみて下さい。大笑いできること請け合いです。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(…決して電車の中では読んではいけません…(笑))


2000年09月8日(金)   ワガママなダーリン★

 ショコラノベルズ・ハイパー 立花かれん:作 桃季さえ:絵

新人作家の方かな?多分初ノベルズです。高校教師(…とてもそうは見えない容貌ですが(笑))と、その生徒のお話。昔、家庭教師のバイトをしていた教師は、そのバイト先の生徒に、出来心で悪戯をしてしまいます。そしてそのままバイトをやめてしまい、その後高校教師になりますが、新たに赴任した先の高校には、その悪戯した相手が生徒として在籍していて…。

うーん、「先生」とはとても思えない先生(^^;と、「生徒」にしては落ち着き過ぎ、ヤリ過ぎな生徒。違和感が拭えませんでしたねえ…。「どこでもやる」「なんでもやる」って感じで、話の内容よりもH!ってイメージが強かったです。先生の弟も、なにやら不穏な動きをしていて、次巻発売がすでに決定(弟の話らしい)しているようですが、できれば独立して、ちゃんと完結しててほしかった感じもします。なにが「伝えたいこと」なのか、今いち良く判らない作品でした(^^;

私的評価 ☆☆
(新レーベルは、ちょっとハードなのだ、というのは認識してましたが、もう1冊がそう悪くなかっただけに、ちょっと期待はずれだったかなあ…)


2000年09月8日(金)   彼と、彼の事情

 ショコラノベルズ・ハイパー 水星さつき:作 あかま日砂紀:絵

ショコラノベルズから、ちょっとハードなレーベルが新創刊されました。小説ショコラにて掲載されたお話ですね。医者をめざす研修医の青年は、勤務先で気に入らない同僚がいますが、だんだんと彼を知るうちに惹かれるようになり、気持ちを重ね合わせます。…そんな彼らが突然事件に巻き込まれて…。

雑誌掲載時に、けっこう好みな作品でした。まあ、解決方法が「そんな安直でいいのか?」って感じだったので、その辺りだけが残念だったのですが(^^; 2人の絆の強さがいいです。2人ともにいろいろな事情を抱えていて、だからこそ優しくも厳しくもなれるんだと思います。ぜひ、幸せなその後も、読んでみたいですね。

私的評価 ☆☆☆
(大人な感じの作品です。ハードな展開でどきどきする場面もありますが、全体に穏やかで読みやすいです。)


2000年09月8日(金)   恋のたくらみ

  SHYノベルズ  渡海奈穂:作  松平徹:絵

結構前にでた「恋のハイテンション」の続編になります。天性のトラブルメーカー(笑)皐月はダブリの高校2年生。前作で恋人になった相手は、高校の応援団の「青龍」(団長の通り名)こと鈴木一也。今回もまたトラブルに巻き込まれますが…。

前作を読んでいないと、人物関係等ちょっと判りにくいかと思います。私この前作がめちゃめちゃ好きで(笑)この続編を心待ちにしていました。コメディではなく、シリアス系なんですが、テンポがよくて面白いです。ハチャメチャな高校生皐月さんの強さがほんとに好き。一也くんのメロメロさ加減(笑)も、惚れてるがゆえのキレ方も好き(爆)ぜひぜひ、前作と合わせて読んでみて下さい。私のお気に入りのシリーズです。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(元気でテンポよくて楽しい作品。こういうアクションモノ風なのも好き♪松平先生のイラストもカッコ良くて倍オススメでっす。)


2000年09月8日(金)   はめてやるっ!

  SHYノベルズ  剛しいら:作  石原理:絵

剛しいらさんの新作はなんと任侠モノ(笑)「男を喰う男」(大笑)が主人公です。いや、笑い事じゃなくて、ほんとにこれがアオリなんですよ〜。…手に取るのに思わず躊躇したのは私だけ?(笑)(いや、一瞬後にはもうレジへ歩いてましたが(笑)←…って躊躇しとらんやん、私)
ある組の若頭の男(これがまた綺麗で頭も切れる、隙がないタイプ)は、そばに必ず1人の男を連れています。(これが喰われてる方(笑))ある日彼は、親分から1つの仕事をまかされ、いろいろ計画を練り始めますが…。

話自体はまあ、よくある…感じもします。が、なんといってもキャラが立ってて面白い。脇キャラで飄々とした青年も出てきます。(ちなみにこれも喰った(爆))キャラクターを楽しむタイプのお話かなと思います。石原先生のシャープなイラストもぴったり。とってもカッコイイです。

私的評価 ☆☆☆☆
(けっこう楽しめた作品でした。こういうキャラクターが好きなのかしら私(^^; 自虐的な部分はちょっと苦手ですが(^^;)


2000年09月5日(火)   ミダラナボクラ

   オヴィスノベルズ  姫野百合:作  かんべあきら:絵

以前にオヴィスノベルズから出た「子猫ちゃんSOS!」という3角関係……(というか3P(^^;))のお話の、別キャラのお話です。前作の受キャラの同級生2人のお話なんですが、この2人、幼馴染みで「身体の関係は持っている」(最後までしたのは過去1度だけだけど(笑))のですが、どうも気持ちが伝わっていません。お互い好きなのにすれ違う2人が、せつないやらおかしいやら。

人の気持ちって、上手く行かないものですよねえ。ちょっと言葉が足りない、たったそれだけのことが、こんなにすれ違う原因になるんですから。ラストには、甘々〜な「2人ともちっとも服を着てない(爆)」書き下ろしおまけもついてます。ラブラブが好きな人はどうぞ♪

私的評価 ☆☆☆☆
(前作もけっこう好きだったんですよね。前作の中でナゾな2人だったので、思わず読んで喜んでしまいました♪)


2000年09月5日(火)   だからこの手を離さない

   オヴィスノベルズ  猫島瞳子:作  如月弘鷹:絵

2〜3冊目のノベルズかな?うろ覚えでごめんなさい。前作が「関西弁づくし(笑)」だったので、これもかな?と思ったんですが、さすがに違ったですねえ。苦学生で、就職を間近に控えた青年は、バーのバーテン見習いのバイトで生活をしています。男に言い寄られやすい彼は、いざこざを嫌い、安定した生活のために、大企業に就職し、バイトも今日で終了という夜に、不思議な客と出会います。そして……。

最初の辺りとはずいぶん印象の違う中身でしたねえ。最初は「ああ、水商売ものなのかなー」とか思ってたんですが、どちらかというとサラリーマンもの(笑)だったです。テンポは悪くないんですが、主人公があまりに騒ぎを嫌いすぎているために、自己主張をしないのが物足りないかなあ。あと、ラストもなんだか突飛(^^; ちょっと物足りない感じもしました。如月先生のイラストがゴージャスで花を添えていました(笑)

私的評価 ☆☆☆
(どーもお道具モノな展開が混じるのは、やっぱりこういうのがお好きなんでしょうか。如月さんの絵でも、やっぱり苦手なものは苦手だわ(^^;)


2000年09月1日(金)   ボーイ・シック★

   リーフノベルズ   日向唯稀:作  桃季さえ:絵

カリスマ美容師とその恋人のお話。割とすぐに続編が出ましたねえ。前作ではとってもラブラブになった2人ですが、今回はカットモデルとしてデビューするはずだった恋人が、町中で出会った妙な美容師に髪の毛を切られてしまって、そこから大騒ぎのはじまりです。(カットモデルなので、ある程度長くないとだめなんですね(^^;)

ドタバタ恋愛もので、ベタ甘H(笑)なのですが、この髪の毛を切られるくだりのあたりとかで、非常に「おっ?」と思わせるような記述がありました。たかが髪の毛、されど髪の毛。物事の本質を上手く言葉で表現してくれているような感じで、その部分が特にお気に入りです。ラストで、主人公(カットモデルになった子)の兄と、その恋人(…にはまだなってないのか…?)のいきさつが出てきますが、これがまた笑えます(笑)

私的評価 ☆☆☆★
(ほんとはもっと穏やかで落ち着いた方が趣味なんですが(笑)でもわりと読みやすく、また共感できる本だったなと思います。)


2000年09月1日(金)   恋して、もう一度

   リーフノベルズ   遠野春日:作  果桃なばこ:絵

ある小さな喫茶店の店長と、その店長に惹かれて、その店でバイトを始めた大学生とのお話です。線が細くて美人な店長ですが、どうも訳ありな感じで…。

うーん、店長の訳あり加減がちょっと辛かったかなー(^^; 大学生が救いとなって、本来の自分の強さを取り戻すのはいいんですが、やっぱり「無理矢理」系は趣味に合わないんですよね…。もちろん、それぞれの心理描写はきちっと書かれているので、面白いとは思います。あとはもう趣味が違ったと言う事で。やっぱり私はラブラブが好きらしい(笑)

私的評価 ☆☆☆
(もちろんラストはハッピーエンドでラブラブ…なんですけどね〜。経過も大切なので。)


2000年09月1日(金)   もう恋かもしれない

   パレット文庫   鹿住槇:作  麻々原絵里依:絵

シリーズ2冊めです。有名女優の私生児(表向きは弟になっている)の主人公と、その主人公が通う高校の理事長な御曹子との恋のお話。前作でようやく「相手が気になるんだ」ということに気付いた主人公は、自分の出生に関わるいざこざに巻き込まれ、自分の父が誰かを知り、そんな中でようやく、彼を「好き」であることを認めることができたのです。

もちろん、続いてますが(笑)ようやくスタートラインに立ったばかりの2人の恋。まだまだ、これからですよね。出生に関わる話を聞き、理解した事で、母親との溝を埋めて落ち着いた感じになった主人公。今後どうなるのか、とっても気になるし楽しみです(^^)

私的評価 ☆☆☆★
(シリーズものなので、「最後の部分がちょびっと物足りない」感じ(笑)次巻が待ち遠しいです〜。…これも罠?(笑))