2002年1月のレビュー

 


2002年01月31日(木)   虜にさせるキスをしよう

   ルビー文庫   水城薫:作   日下孝秋:絵

これもイラスト効果で手にとった1冊。初文庫のようですね。主人公は純粋純朴な大学生。モデル会社を経営する叔母に頼まれて、脅迫されている超人気モデルの護衛兼付き人を頼まれます。翌日から仕事ということで、1日しかない休みを満喫しようと出かけた主人公は、街中でケンカ途中の輩に出会い、加勢して困っていたらしき人を助けますが、実は絡まれていた張本人は、付き人をまかされていた超人気モデルで…。

わりとテンポはよかったし、展開も無理なく読めました。難をいうなら濡れ場シーンが唐突なのと、受キャラが嫌がってない(苦笑)(無理矢理なのにねえ…(^^;)のが引っ掛かりましたが、全体にはハラハラどきどきできるシーンもあり、わりと楽しんだ方ではないかと。初めての文庫ということですし、今後も頑張って欲しいですね。

私的評価 ☆☆☆★
(受キャラ(主人公)がめげないのが、頑張ってていいなと思います。攻キャラの無口な傍若無人ぶりはちょっと苦手ですが(^^;)


2002年01月31日(木)   医学教室の密やかな夜

   ルビー文庫   柊平ハルモ:作  富士山ひょうた:絵

どうしようか悩んだのですが、ひょうた先生のイラストということで、じゃあ読んでみようと手に取りました。新人作家さんの初文庫のようで、法医学教室のお話になります。主人公は、新人の法医学教室のメンバーです。元気でめげない彼は、無口でとおっている先輩法医学者となんとかして友好関係を築こうとがんばりますが…。

まあまあ、まとまっているお話ではあります。…が、ネタが法医学という特殊なもので、今までに本物の法医学者が書いたお話、なんてのも読んでいるからでしょうか、どうにも詰めが甘い感じが残りますねえ(^^; ネタの中で、解剖することでわかった事実なんてのも出てくるんですが、それが私にとっては読んでいて辛い内容だったりもして、すんなり楽しんでは読めなくて、残念(^^; いや、多分新人さんの中ではすごく読みやすいし頑張ってる作品だと思うんだけど(^^;

私的評価 ☆☆☆
(好みの内容ってあるよなあ(^^; 嫌いではないんですが、ぴたっとツボに来ない違和感が残ってるんです。上手く説明できませんが(^^;)


2002年01月31日(木)   身勝手なくちづけ

   ルビー文庫   きたざわ尋子:作  佐々成美:絵

きたざわ先生の初ルビー文庫です。主人公は、突然の事故で両親に先立たれた少年。健気に御葬式を執り行う彼ですが、そんな彼のもとに弁護士を名乗る人物が2人現れ、なにかの時にと親が残していたという遺書を手渡します。そこには驚きの事実が記されており、少年の運命は一転してしまいますが…。

きたざわ先生らしい、心理描写も細かく流れもいい作品だったのですが、ちょっと私の琴線には触れなかった作品でした(^^; 大人の勝手に子供が翻弄されてしまってる図というのは、どうも受け入れ難くて(^^; そんなこだわりで楽しく読めないのはどうだろうと自分でも思いますが、屈託なくしあわせであって欲しかったなと思うのでした。なんだか何ごとも諦めてしまっている主人公の少年が痛々しすぎてなあ…。攻キャラ(大人ならではのずるい面を持っている)がもう少しやさしくて、正直なタイプなら大丈夫だったんだろうなあ。要はキャラクターの好みの問題だった気がします。

私的評価 ☆☆★
(佐々先生のイラストが、設定年齢よりさらに低く見えるから、余計に辛かったのかなあ、ひょっとして。)


2002年01月31日(木)   大地の逆襲

   ルビー文庫   吉原理恵子:作  如月弘鷹:絵

どうしようかなあと思いつつ、イラスト効果でやっぱり買ってしまったこのシリーズ。毎回ため息をつくのは判ってるんですけどねえ…。今回からは、末の弟くん「大地」視点のお話です。大地から見た上の2人の様子が描かれています。

なんかね、これ読んでて、どうにも納得行かない理由がわかった気がしました。文章がぶち切れてるとか(体言止めが多いとか、「。」が多いとか(笑))はともかくとして、視点を変えただけでぐるぐる話がまわってしまって先に行かないからイライラしちゃうんだろうなと。せっかくおにーちゃん視点(笑)が終わったと思ったら今度は弟かい!という感じで(^^; やっぱり読むのが辛かったですな…。で、もう1つ付け加えるなら、ここまで来たら兄弟でラブラブ、とかって展開にはもうして欲しくないなと思ってるんですが、後書き読む限り、作者的にはそうでもないらしい…(^^; 判ってて買ってるから、もうしょうがないんですけどねえ…。

私的評価 ☆☆
(あははは(^^; 毎度ながらちと辛辣ですか。またCDも出るらしいし、しかも今度は3枚組らしい(^^; …キャストはともかく(おい)そんなに演じるシーンがあるほどの長い話でもないのに、疑問だ(^^;)


2002年01月30日(水)   恋は異なもの妙なもの

    ディアプラスコミックス    蔵王大志:絵

雑誌小説ディアプラスでのんびりと連載されていた、ちょっとコメディチックな蔵王先生のマンガです。久々にまともにボーイズラブな作品ですね(笑)ここのところ、つだ先生名義の方が中心だったもんなあ。主人公は、予知夢を見てしまう少年。多感な中学生のころに、「自分が男性とコトに及ぶ(笑)」夢を見てしまい、それ以降ずっとその夢を見続け、本当にならないことを切に祈っていた主人公ですが、とうとう運命の時は訪れ、その相手と出会ってしまい…。

良く考えたら凄いよなあ、このネタ(笑) 気にするあまりに、なんだか自分から運命を引き寄せてしまってる主人公が哀れな気もしないでもないんですが(笑)でもやっぱり笑ってしまうテンポのよさと内容で、大満足です。いや、ずっと雑誌で見てて知ってるんだけどね…(^^; 大らかな相手で、妙にしっくりくるカップルになってて楽しいので、読んでみて下さいね。

私的評価 ☆☆☆☆
(そういや「エレクトリックハンズ」(英語で書け<私)もツボにはまったよなあ〜と思い出しつつ。キャラが一生懸命で可愛いんだよなあ〜。)


2002年01月29日(火)   KISS ME

  シャレード文庫   芹生はるか:作  羽根田実:絵

芹生先生のシャレードの新刊は、実は同人誌で展開されていたシリーズの文庫化です。主人公はある古本屋を営む男性。その得意客として半分入り浸り状態なのは、駆け出しの若手作家で、資料を探しに来たりと日参しています。だんだんと距離が縮まってきた2人ですが、ある時転機が訪れて…。

必死になって探して集めた同人誌だったもので、感動が半減しちゃったのがちと残念(^^; あまり加筆訂正もないかな。書き下ろしもないです。同人誌だと、合計3冊にわかれていたというのもあり、あんまり気にならなかったんですが、こうして1冊にまとまってしまうと、あまりにパターンにはまった濡れ場シーンで、しかも3回リピートされてて(^^; シリーズだったけど、それぞれはやはり短編(しかも単独で読むのがベスト)な作品だったのだなあと実感。できたらこういう再録のみではなく、書き下ろしもあればよかったなあと思います。同人も知ってるファンからのわがままでした(^^;

私的評価 ☆☆☆★
(この話のテーマは「秘密♪」ってことになるのかなあ。いや、やっぱり隠し事はいかんよね(笑))


2002年01月26日(土)   FLESH&BLOOD 2

   キャラ文庫   松岡なつき:作  雪舟薫:絵

ふふふ、待ってました〜。1巻発売からかなり間が開いてしまいましたが、タイムスリップもののお話の2巻目です。主人公は現代の少年…でしたが、イギリスの地で不思議な鐘の音を聞いたと同時に、なぜか大航海時代(笑)のイギリスへとタイムスリップしてしまったのですがその後少年は、自分の持っている知識を元にして、予言をする少年として守られ、ジェフリーという気のイイ船長の船に乗り込みます。(これが1巻の要約(笑))そして船に乗って以降の少年の命運は…。

いかん、1巻の説明になってる(^^; いや、でも2巻を読むことで、ちょっと導入部分で物足りない感じもした1巻がより引き立ってる気がします。1巻に続いて2巻も全く濡れ場シーンなど皆無なんですが、けっこうリアルな感じで書かれている船上でのシーンとかにワクワクしてしまいます。大航海時代(ゲーム)にもはまり、マンガ「サラディナーサ」をリアルタイムでどはまりしてた私には、もう垂涎の作品でした。こういう歴史ものが好きな方だけでなく、「そういうの苦手だなあ」とか思っている方でも、ぜひぜひ!読んでみて下さい。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(1月のオススメ度ナンバーワンかもしれません(笑) すでに何度も読み返している1冊です。今後がめちゃめちゃ気になる1冊。)


2002年01月26日(土)   永遠の7days

   キャラ文庫   水無月さらら:作  真生るいす:絵

全編書き下ろしです。主人公は、青い色が好きな絵を描くのが上手い高校生。幼いころから母子家庭というのもあり、ちょっとファザコン気味で、しょぼくれた親父が好きという不思議な面を持っています。そんな彼がおやぢウォッチングに街へ出かけたところ、あるきっかけでめちゃめちゃイイ男と知り合いになりますが…。

全体的に、テンポがのほほんとしてて、でもかったるいわけでもなく楽しく読めました。突っ込み所は沢山あったけど、でもなんか一番今まででがっかりせずに読めたかなあと(苦笑)もうちょっと登場人物たちの口調に緊張感があったらもっと良かったんですけどね(^^; …しかし、なんか酔っ払ったみたいな後書きだけはどうにもいただけなかったなあ(^^; テンション高いのは時に引かれてしまうこともあると思うのです。今回、わりと読んでて「いいな」と思ってただけに余計に引いた(^^;


私的評価 ☆☆☆★
(いや、まあ後書きは本編には関係ないんですけどね(^^; ちなみに評価に関しては、ちゃんと本編のみで書いてますので念のため。)


2002年01月26日(土)   二代目はライバル

   キャラ文庫   緒方志乃:作   須賀邦彦:絵

全編書き下ろしで、呉服屋の息子と、呉服問屋の青年とのお話です。主人公は、呉服屋の息子ですが、亡くなった父親と折り合いがあまりよくなかったのもあり、跡取りになることを嫌ってサラリーマンになり、いきいきと働いています。母親は継いで欲しそうにしていますが、本人は絶対嫌だ!と決めています。そんな中、出会ったのは呉服問屋の営業の青年で、どうやら母親に気があるらしく、妙に親しげにしてくる彼を見て単純な主人公は怒りを覚え、なにがなんでも阻止してやる!と息巻きますが…。

うーん、どっちかっつーと最初の方があんまり印象に残らなかったなあと思います。後半、呉服屋を継ぐ気になってからの方が、かっこよかったし、内容もあったしなあ。さすがに話の流れとしては「最初はない方が」とは言えないんですが(笑)もちょっと初めの方を省略してでも、頑張る主人公を書いて欲しかったなあと個人的に思う。最初がかったるかったイメージがあって、後半になるにつれて面白くなってきたので…。


私的評価 ☆☆☆★
(私ってばわがまま炸裂してますな(笑)<感想内容>働く青年たち、なかなか頑張ってて素敵でした。その後も読んでみたいなと思います。)


2002年01月26日(土)   ひみつの媚薬

   キャラ文庫   池戸裕子:作   高群保:絵

雑誌キャラセレクションに掲載された表題作と、その続編書き下ろしです。タイトルで「薬もの?」と思われた方、違いますが似てます(笑)主人公は、フェロモンを出してしまう妙な家系に生まれた高校生で、なぜか彼は「対男性向けフェロモン」を出してしまうらしく、いろいろと苦労に苦労を重ねています。しかし、彼は高校の生徒会長はそのフェロモンに影響されることなく自分に接してくれることに気付き、その生徒会長を慕うようになりますが…。

フェロモンネタというのも扱いが難しいというか(笑)解決方法が定番中の定番ですな。ただ、ある程度面白く仕上がってるのは池戸先生ならではだとは思います。かえって続編の方がなんだか展開が強引すぎたきらいがありますね。こういうネタって、くっつくまでの方がおもしろかったりするからなあ。凄くオススメ、という訳にはいかないけど、読みごたえはあるのではと思います。ドタバタコメディちっくが好きな方にはオススメかな。


私的評価 ☆☆☆
(そして私はといえば、あんまりこういうネタはスキではないんです(^^; というわけで個人的理由で評価低くてゴメンなさい。)


2002年01月26日(土)   性悪−ワル−

   SHYノベルズ  たけうちりうと:作  蓮川愛:絵

待ってました!たけうち先生の新作は、テレビ業界を舞台にしたお話です。主人公は眉目秀麗なアナウンサー。昼のトークバラエティ風番組でサブメインを勤め、エリート街道をひた走っているかに見えますが、実は彼は淫乱の気があり、番組のゲストである大学助教授と身体の関係を結んでいます。ある日、彼らの番組のADとして、ある青年がスタッフ入りします。その彼は実に不思議な青年で…。

最初こそ、いきなりの濡れ場シーンから始まってて「いつもと違う?」って思っていたんですが、読み進めてみればやはりいつものたけうち先生でした。小さい世界では主人公とADのお話だけど、そのまわりで「地球レベルの愛」がしっかり存在してるんですよね。どこかしらそのメッセージが受け取れる、そんな作品でした。「ラブサピエンス」の某おとーさん(笑)もゲストで出てきますし、和み度も読みごたえもたっぷり(笑)ラブラブという感じではなく、愛にあふれた内容です。ぜひぜひ読んでみて下さいね。


私的評価 ☆☆☆☆★
(蓮川先生のイラストも綺麗で嬉しい〜。ぜひ、これ続きも読んでみたいです。出てくれたら嬉しいなあ。)


2002年01月25日(金)   有罪

   ダリアノベルズ   和泉桂:作   高永ひなこ:絵

和泉桂先生の新作は、編集と小説家のお話です。主人公は、婚約者もいて、希望していた部署に配属にもなり、前途洋々としている出版社の若手編集者。ものすごく憧れている作家がいて、会ってみたいと少々ミーハーな気持ちも抱いています。そんな彼が、出版社のパーティで出会ったのはタラシ系のイイ男で…。

うーん、なんだろう(^^; どうにもしんどい1冊でした。なんでかなあとつらつら考えていて、ああ、そうかと思ったのは「婚約者の存在」ですな(^^; これがなかったらもっと楽しめていたんだと思うんですが(^^; 基本的に主人公の一人称で、婚約者へ対する気持ちとかもちゃんと書いてあるんですが、その割には強引な相手に引きずられてしまっていて、「口先だけ」のイメージになっちゃってたんです。…そして私はこういうどっちつかずなキャラが苦手なのだった(^^; 結局最後で主人公は婚約者とわかれてしまうので、余計にね。…式場まできめようかって話しといてそれはないやろう…とツッコミ(苦笑) 潔くないなあと思っちゃったんです。まあ、現実はこんな感じなのかもだけど、もうちょっと夢が見たいなと思ってるのかな、私。

私的評価 ☆☆
(作品自体はしっかりした内容なので、こういうのが苦手でなければ全然大丈夫だと思います。私は苦手路線にど真ん中だったので…(^^; やっぱり読んでいて幸せな気持ちになるのが一番なのだった。)


2002年01月24日(木)   ガキの言い分

   ルチルコレクション     石田育絵:絵

幻冬舎になってから2度目の刊行ですね。石田先生がルチルアンソロジーでずっと書いていた学園モノ(?)のシリーズがコミックスになりました。父親を早くになくし、母親と2人暮しの美貌の少年が主人公ですが、他に脇キャラの話もあったりして、シリーズもの短編集って感じになっています。

石田先生らしい学園ものという感じ(笑)意外な路線にいったものもあり(笑)そうかと思えば割とスタンダードな恋愛ものもあり、いろいろなパターンが楽しめました。ドタバタコメディっぽいのに、落ち着いたイメージがどうもあるのは、絵柄の問題なのかなあ〜。石田先生のマンガは、こうしてコミックスでしっかり読むのは久しぶりなので、アンソロジー掲載の分だし知ってる作品ばかりなのに、なんだか新鮮でした。

私的評価 ☆☆☆☆
(個人的にはフェロモンまき散らし主人公が好き〜。でも脇キャラの「くっつけられちゃった」カップルもけっこう好きかも。)


2002年01月16日(水)   スイート・ホーム

   ビーボーイノベルズ  ひちわゆか:作  如月弘鷹:絵

待ってました!正真正銘、これがどうやらTOKYOジャンクシリーズのラストになりそうですね。主人公柾と恋人貴之の「エタニティ」のその後を描いた書き下ろしと、雑誌掲載された「アイジン」(これはエタニティの後相当年数が経ってます)、そしてこれも雑誌掲載されたショートショートの3編が収録されています。エタニティのラストで駆け落ちし、柾がプロポーズすることで、遠距離恋愛をすることになった2人ですが、その後柾はパスポートを返してもらうのとひきかえに一流大学へ進学し、たまに出張を兼ねて帰ってくる貴之との逢瀬を心待ちにしていますが…。

いやあ、感慨深いですなあ…。雑誌で「アイジン」を読んだ時は、いろんなものを乗り越えて、しっかり2人で絆をつくり、なおかつちゃんと自分の足で立っている柾に感動したんですが、そこに至るまでの2人のいろんな悩みとか葛藤が、少しだけではあるけども、今回ちゃんと書き下ろしでも描かれていて、満足です。ちょびっとだけですがナギさんとそのパートナーも出てきたしね。…いや、ほんとはちゃんと彼らの話も読みたかったですけども(^^; でも、こういう思わせぶりな感じでもいいかもなあと思いました。ぜひ、全巻並べて読んでみて下さい。柾の成長ぶりに、感動するのでは…。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(長いシリーズになりましたよね。この後また番外が出ても全然驚きませんが(笑)とりあえずは一段落とのこと、ほんとうにひちわ先生お疲れ様でした。)


2002年01月16日(水)   ラブソング

   ビーボーイノベルズ   義月粧子:作   あじみね朔生:絵

小説b-Boyに掲載された、双子の兄が主人公のお話と、その続編書き下ろしが2編収録されています。主人公は、音楽全般に興味をもち、わりと人間関係にクールな高校生。双子の弟がいますが、弟は社交的で元気で、対照的な双子です。主人公は、自分を音楽の道に誘ってくれた兄の親友に秘かに思いを抱いていますが…。

雑誌掲載時も楽しく読んだ作品でした。続編では、主人公の音楽的才能の凄さとか、大人と思っていた兄の親友の迷いとかが描かれていて、読みごたえがありました。待ってた甲斐があったなあ〜とほくほく。1つだけ難を言うなら、やっぱり2編目の「シンクロ」(双子の共鳴の意味のようですが)で、貞操観念の薄さが出てきたなあと(苦笑)いや、それでも今までの受キャラよりはよっぽど健気で一途なんですが(^^; 今までにくらべたらかなり抑えてあるけど、やっぱり義月先生キャラだよなあ〜と思いました(笑)嫌な感じではないんですけどね。オチがついてるし(笑)

私的評価 ☆☆☆☆★
(というわけで、義月先生ならではの作品でした(笑)今までの作品が好みにあっているなら、きっと気に入るのでは?と思います。ぜひどうぞ〜。)


2002年01月15日(火)   恋の勝者に祝杯★を

   リーフノベルズ   日向唯稀:作  桜城やや:絵

これは冬コミではなく、店頭に並んでから購入した本です。同じく15日でアップするのをころっと忘れてました(^^; 一応シリーズものになっていて10年以上前のホスト業界(笑)を舞台にした「今宵、恋のお相手を…★」の大団円後のお話でもあり、また現代的なキャラの恋のお話でもあります。主人公は、あっけらかんとしたいかにも現代っ子なキャラのホスト。ある日、なじみの客である人と車で出かけようとして、高校生の少年とぶつかってしまいます。その少年に興味を覚えた主人公は、車で病院までつれていきますが…。

全体に、このシリーズは好みです。好みですが、今回の主人公たちはちょっとドライすぎて辛かったかもしれん(^^; まさにタヌキとキツネの化かしあいって感じで、いろいろ展開がコロコロ変わるのと、主人公が品がないというかあっけらかんとし過ぎててなあ(^^; 私は1作目、2作目のキャラがけっこう好きだったから、余計に一緒になって「こ、こいつら…」と頭を抱えてた感じ(笑)でも、ちゃんと幸せになっている脇キャラ(今までの主役たち)もいて、楽しんだ1冊でもありました。

私的評価 ☆☆☆
(けっこう後をひくというか、どうなるか気になるお話でもあるんですが、でもこれで終わり…のはず(^^; 続くとしたらまた別のキャラかな。3冊まとめて読むと、きっと時代の変化も判ると思います(笑))


2002年01月15日(火)   愛だろ、愛

   リーフノベルズ   高岡ミズミ:作  暮越咲耶:絵

あやうくレビューを忘れる所でした(^^; 高岡先生のリーフ初ノベルズです。冬コミの企業ブースで発売されていたとのことで、おねだりして買ってきてもらったのでした。主人公は、家の中では強い母と出戻ってきた兄(笑)にしいたげられつつ、家事をこなす高校生。バスケ部に所属し、けっこう有望株ではあるけど、上記の事情もありなかなか練習さえ満足に参加できません。そんな彼にとって一番頭の上がらない相手は、幼馴染みで甥(兄の子ですね)の幼稚園の先生でもある青年で…。

これ、煽り文句とか裏のあらすじがけっこう際どくて、おかげで「どんな奴隷ネタなんだろう(^^;」と心配しつつ(笑)読み進めた作品でした。いや、実際は全くそんな心配はなかったんですけどね。見た目にはいくら脇キャラや主人公(主に受)が横暴に見えたり、乱暴に見えたりしても、ちゃんと彼らの気持ちが伴ってるのでノープロブレム。まあ、後から見えてくるものもありますが(^^; 勝ち気だからこそ、なかなか素直になれない受キャラが可愛いです。開き直った時の誘い受けっぷりもすばらしいですが(笑)鍛えられて強くなって下さい(笑)<主人公

私的評価 ☆☆☆☆
(口は悪くても、気持ちはちゃんと主人公を心配してる家族たちもいいなと思う。ハチャメチャなようですが、実は割とマトモなのかなあ…。いや、でも兄の思考回路は判りたくないが(^^;)


2002年01月12日(土)   フェイク★フェイク!

   アクアノベルズ   小川いら:作  高久尚子:絵

これも予定外で手に取った1冊。…というか、寂しかったんだな、1冊も買う本なくて。で、小川先生ならそこそこ読んでるし、高久先生好きだし、と買う気になったのでした。主人公は、ゲイであることをカミングアウトしている大学生。恋人がいましたが、女性と二股をかけられていたことを知り、別れる決心をつけて、「別れ話スポット(笑)」へ行き、別れを切り出します。納得しない恋人に困り果てた主人公は、「好きな人ができたから」と嘘をつき、その時気になっていた大学の有名な女タラシくんの名前を出しますが、なんと彼らの近くで、当の本人も別れ話をしていて…。

予想外に、しっかり読めたお話でした。新しいレーベルということや、他があらすじを読んでもピンと来なかったのもあって、「駄目もとかな〜」と先入観を持ちつつ読んだから、余計ですね。やっぱり先入観は持っちゃイカンと反省。嘘からでたマコトというのが話の内容なんで、時々ツッコミたくなる部分もありますが、全体にきちんと2人の関係が描かれているのは好感度高いです。男気のある攻がなかなか好み(笑)

私的評価 ☆☆☆☆
(予定外の買い物の時って、すっごくツボにはまるか、すっごく外れるかのどっちかが多い気がする。よかった、ハマる方で(笑))


2002年01月11日(金)   嘘つきなくちびる

   オヴィスノベルズ  月上ひなこ:作  如月弘鷹:絵

これもイラスト効果で手にとりました(^^; 予定外の出費パート2ですね。全然オヴィスの予定しらなかったからなあ…(^^; これは、書き下ろしで、さらに創刊された「OVIS DIPP」(だっけ?(^^; 間違ってたらゴメンなさい)に今後シリーズとして雑誌掲載予定とのことです。主人公は、小説家の顔をもつ高校生。しかし学校などにはそれをひた隠しにしています。ある日、姉の彼が浮気をしたと聞いて、それを懲らしめるために相手に会いに行った主人公ですが、なんとそれは人違いで、おまけに相手の弟は、憧れていた同級生で…。

うーん、なんだか設定に溺れた感じがすごくする(^^; 上にも書いてますが、これ続きものなんですよね。だからめっちゃめちゃ導入部分「だけ」なんです、内容としては。なのに、いろいろいろいろ事件は起こるわ、誤解はするわ、周りもおもしろがるわで、書いてる作家さん本人やこういうのが好きな人なら大丈夫なんだろうけど、あんまり話の最初からして面白いと思ってなかった人間にとっては「…だから?」(^^; と言いたくなってしまう薄っぺらさでした。なんだかね、話をローラーでうすーくのばしてデコレーションしまくった感じ(苦笑)

私的評価 ☆☆
(別に些末なことはさておき、主人公とお相手の話さえきっちり進んでればこんな感想も書かなかったとは思うんですが(^^; 夢オチってのが相当がっくり来たらしい(^^;<私 如月さんのイラストなんだけどなあ…。)


2002年01月11日(金)   その気にさせてっ!

   オヴィスノベルズ   磯崎なお:作  円陣闇丸:絵

思わず円陣先生の絵に惹かれ、予定してなかったのに購入してしまいました(笑)いや、磯崎先生だから大丈夫だろうと思ったのもあるんですが。全編書き下ろしの作品です。主人公は、父子家庭に育ち、高校を退学して、バイトに勤しむ少年。ある日町で元同級生とケンカになって、大勢に取り囲まれてしまいます。そんな彼に思わぬ助けが現れて…。

いやあ、けっこうツボな作品でした(笑)絵で購入しちゃったけど、お話も私は好きかも。主人公の少年、助けてくれた人にホレてしまって、一生懸命探し出して、同じ所に勤めるんですよね。段々距離が縮まって行くあたりなんかは可愛くて和みました。それと、めっちゃめちゃかっこよかった「大人の男性のストリップシーン」(大笑)気になった人、ぜひぜひ御一読を。円陣先生の絵で想像すると素敵度倍増です。思わぬお気に入りの1冊になりました。

私的評価 ☆☆☆☆★
(ふふふ、私ってば円陣先生の絵がハマる、大人な男性にも結構弱いらしい…(笑))


2002年01月10日(木)   西町診療所の秘密

   GUSTコミックス      高久尚子:絵

アンソロジー「ジェネラスキス」に掲載されていた作品を収録したコミックスです。これが高久先生にとって2冊目のコミックスのはず。主人公は、中学の英語の講師をしているハーフの青年。保健室のおばちゃんに用事を頼まれ、訪れたのはある診療所で、彼はそこで美人な医師に出会います。最初の神秘的なイメージとはうらはらに、案外彼はおっちょこちょいで落ち着きがなくて…。

後書きにもちょっと書いてあるんですが、最初はもうちょっと暗い話になる予定だったらしくて、確かにその片鱗もあり、だから逆に第1話とその後とのギャップがあったりもして(^^; 最初に考えられたお話も読みたかったなあーと思ってしまいました。いや、このラストも好きなんですけどね。割と高久先生のシリアスな話も好きなので、「書きたかった話」が読んでみたくなったんです。機会が有ればどこかでぜひ描いて欲しいですねえ。どたばたあり、ちょっとコメディ風もありで、でも心に訴えかけるモノもたくさんあるお話でした。

私的評価 ☆☆☆☆
(これも「人と人は支えあって生きて行く」っぽいところが気に入ってるのかもなあ。良かったら読んでみて下さいね。)


2002年01月10日(木)   月の宵宮

   ゼロコミックス    西崎祥:絵

ずいぶん長く待ったなあ〜と手にとってしみじみしてしまいました。何年ぐらい待ったのかな。予定に上がってから何度も延期になったのですが、ようやく発売されました。西崎先生の2冊目のコミックスです。雑誌ZEROやアンソロジーのb-Boyなどに掲載された作品と、同人で発表された作品も2編収録されています。短編集です。表題作は、コミックスの中でシリーズ扱いにもなっている、人外モノのお話で、ファンタジーと現実世界の混在したような作品です。

どれか1つをクローズアップするより、全部を楽しんで欲しいと思って、今回あらすじは書きませんでした。なんか読んでいて「やっぱり西崎先生いいなあ〜」としみじみ。なんというか、絵も骨太でいい感じですが、なによりキャラの性格がどれも健気だったりラブリーだったりで、雰囲気があっていいんですよね〜。私は凄く好きで、だからずっとまってたコミックスだったので(内容もあんまり読んでないものばかりだったから余計にね)楽しませていただきました(^^) またどんどん商業誌で活躍して欲しいなあと切に願います。

私的評価 ☆☆☆☆★
(2人でいてらぶらぶ〜♪だけが恋愛じゃないよなあ、なんて大人ぶったことを考えてしまいます。ちょっと大人な(笑)作品たちです。)


2002年01月10日(木)   わがままな恋の勝利

   ショコラノベルズ   夜月桔梗:作  椎名咲月:絵

雑誌「小説ショコラ」に掲載された前後編と表裏一体になっている内容の書き下ろしです。雑誌掲載を知っているとより楽しめますが、なくてもまあ大丈夫かな。主人公は、ある病院に勤める医師。長年の片思いをしています。その相手は親友の弟で、かなわぬ思いを抱きつつある程度の距離をおいて友達付き合いを続けています。そんな片思いの彼が遊ぶ相手を探していると聞いた主人公は…。

ちょっと雑多なイメージの作品かな(^^; キャラのイメージが中々統一しにくかったなあというのと、あと出てくるキャラクターが最初説明不足で、「なんでこいつが出てくるんだ(^^;」という違和感があったのが集中できなかった原因かなあ。面白いんだけど、なんだか物足りなかった作品でもありました。もうちょっと、焦点を絞ってもらえたらさらに好みだったかもなあ。脇キャラが目立ちすぎなのかもしれません。

私的評価 ☆☆☆★
(難しいですねえ。ま、夜月先生の作風といえば作風なんですけど、なんか回りくどい気もしないでもないのでした(^^;)


2002年01月10日(木)   けなげな僕ら

    ラキアノベルズ    高円寺葵子:作  松本テマリ:絵

普段なら買ってなかったはずなんですが(^^; なんとなくあらすじを読んで「大丈夫かな〜」と思いつつ買ってみました(笑)主人公は、美人な神社の息子。なぜかその神社のとなりには教会があり、当然ながら神主(主人公の父)とは犬猿の仲である牧師さんが住んでいます。その息子は、主人公と同い年で幼稚園時代からの幼馴染みですが、幼い時にからかわれたことがきっかけで、主人公は妙なライバル意識を持っていて…。

あははは(^^; 相変わらずなんというかぶっとんでますねえ、高円寺先生(^^; 多少の不条理は平気なんだけど、やっぱり話が飛び過ぎるというかジェットコースターなみな展開なので、落ち着いて読めなかったなあと。嫌いじゃないんですが(^^; もうちょっと展開も内容も落ち着いた感じなら、より楽しめたかもしれないです。個人的な趣味の部分ですが。

私的評価 ☆☆★
(若くないんだろうなあ(^^; 段々こういう破天荒な話について行けなくなってしまう(T_T))


2002年01月10日(木)   だから手をつないで

   ラキアノベルズ   可南さらさ:作  御園えりい:絵

かなり前に刊行予定でしたが予定がずれていました可南先生の作品が、ようやく発行されました。現在ツボにはまりまくってる可南先生の新作ということで、発売を楽しみにしていて、「出てるよ〜」と友人から連絡を貰って即買いに走ったのだ(笑)主人公は、正式離婚はしていないものの父と別居中で、母子家庭で暮らす少年。高校に上がるのを機に、母親が海外出張の頻度が増えたということもあり、母の友人が所有するアパートへ引っ越します。彼自身の幼馴染みでもあるその母の友人の長男は、1つ年上で寡黙でかっこいいけど、なぜか昔から妙に主人公に懐いていて…(^^;

ああ、上手くかけないぃ〜(ジレンマ) とにかく、すごく雰囲気のあるお話でした。段々わかってくる主人公の心の葛藤が切なくて、それをちゃんと理解して支えてやっているお相手キャラにもうっとりしてたりして。犬系のキャラというのが言い得て妙という感じで、なんだか読んでいても攻キャラにどうにもふさ耳とふさシッポが見えてきて(笑)シリアスだけでなくとっても楽しませていただきました。途中の、主人公とその父のいきさつのあたりは、私の泣きツボを掠めてて(^^; あやうく泣いてしまいそうでした…。いろいろツボにはまりまくった1冊でした。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(なんかすっごく言葉足らずになってる気がするなあ(^^; 久々にツボにストライクでした、ええ。やっぱり健気なキャラが大好きなのだなあと実感。この2人の話、もっともっと読んでみたいなあ〜。)


2002年01月08日(火)   手をつないでちょっと笑って

    シャレード文庫  花川戸菖蒲:作  角田緑:絵

これも楽しみにしていた作品です(^^)雑誌シャレードに連載されている本屋さんシリーズの3巻です。雑誌掲載分と、書き下ろしが収録されています。本フェチから、段々望フェチに教育されつつある受の青山さんと、青山さんを可愛がり甘やかしまくるのが生き甲斐のような(笑)攻キャラ関谷望のらぶらぶ同棲生活が描かれています。周りのいろいろな変化に伴い、段々と自分達の足で立ち、自分達の生きる道などにも気がついて行く2人ですが…。

まってた甲斐がありました♪めちゃめちゃ幸せに読んだ作品でした。些細な一言でも、すごく「ああ、言いたいこと判るなあ」と思う内容が多くて、例えば「母親の愛と恋人(伴侶)の愛との違い」とかも読んでいて深くうなずいてしまいました。いろんな意味で理想的な2人だなと思う。ただ愛されているだけでなく、きちんとお互いがお互いを支えあっている姿は、そこにいるだけで癒されますねえ。どちらか片方がよりかかってしまうのではなく、同じ比重で、同じだけ支えあっているんだなあと思います。恋人とかに限らず、人間関係って、こんな感じかもなあ。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(そういえば、冬に手に入れてもらったこのシリーズの同人誌、めっちゃめちゃ笑いました。ええ、バケツに一杯ぐらいは砂吐いたかも(笑)手に入る人はぜひ試して砂吐いてみて下さい(←なんだそりゃ))


2002年01月08日(火)   恋人(ハニー)は俳優(スター)

    シャレード文庫  魔鬼砂夜花:作   暮越咲耶:絵

発売予定を楽しみにしていました、雑誌シャレードに連載されているバイトはメイドのシリーズ第2巻です。前作ではすっかり車ネタなのかと思いきや(笑)今回は芸能界バージョンになってますねえ。雑誌掲載で読んでいたのでわかってたんですが、やっぱり書き下ろしがあるのとないのとでは、のめり込み度も違うかも。書き下ろしがあって、倍楽しめてます♪家政夫として雇い主江坂宅に住み込み、おまけに江坂から熱烈な(しかしどうも方向性が間違っている)アプローチを受け続けている稔ですが、今度は「弁当を作れ」と指令が下され、いきなりテレビ局の収録現場へ拉致されてしまい…。

勢いがありますよねえ〜。展開はお約束だったりもするんですが、なんというかめげないしただではおきない稔が可愛い(笑)誤解しまくりで自分勝手な江坂も、でも憎めなくて楽しい(笑)(私の中での愛の比重がバレバレだな、これ(^^;)いきなりの状況にパニックするのも判るし、段々と慣れて行きたいと思う小市民な気持ちがわかるので(笑)どうも稔視点で読んでいるようですね。今後も雑誌掲載がしばらく続くようですし、この2人がどう歩み寄って行くのか、楽しみにしています。

私的評価 ☆☆☆☆★
(段々違和感なくコトに及ぶようになってきてる稔くん、罠にはまってるのかしら…。いやでも江坂も健気っちゃあ健気なのか…(笑))


2002年01月01日(月)   パーフェクト・ラブ

    アイノベルズ   たけうちりうと:作  小路龍流:絵

同人誌にて「リボルバ−シリーズ」として展開されていた作品が、加筆訂正されてノベルズになりました。もう1冊続きが出る予定があるそうです。実はこのシリーズは同人誌で手に入れたいと思いつつもすでに在庫がなく、読みのがしていたので、商業誌で読めると聞いてとっても喜んだのでした。主人公は、バー「リボルバー」のマスター。実はゲイで、カミングアウト済み。相当なタラシとして有名な彼の元へ、「雇って欲しい」とやってきたのは美しい青年で…。

最近の作品を中心に読んでいる人にはかなりカルチャーショックかもしれないなあ(笑)私は絶版になったホワイトハートも揃えて読んだので、あんまり違和感はないんですが、たけうち先生の少し前の作風そのままなので、勢いがすごいです。あんまり良い言い方ではないけど、落ち着きがない作品とも言えます(^^; 私は他の作品でも慣れていたので全然平気でしたが、苦手な人は苦手だろうなあ(^^; 怒濤のように話が流れていくので、追い付くのに少し時間がかかりますが、なかなかにドラマティックなお話です。彼らの今後が楽しみです(^^)

私的評価 ☆☆☆★
(そしてなにげにテーマが結構重いんだよなあ…(^^; さらっと書いてあるけど、その重いテーマも、次の巻でぜひ克服してほしいものだと思いつつ。)