2004年8月のレビュー

 

 2004年08月30日(月)  なつかない男

  GENKIノベルズ  たけうちりうと:作  DUO BRAND:絵

たけうち先生の新刊は、ある田舎の村を舞台にしたお話です。ある村を1人の青年が訪れます。泊まった先で風呂に入ろうとした彼は、なぜか子山羊が風呂場にいることにびっくりします。その子山羊を連れてきたのは村の住人と思われる男。無愛想なその男には実はとんでもない過去と裏が存在していて…。

…このあらすじだと、なんか全然お話が違う感じになってしまいますが(^^; でもできればこれは読んで理解してもらった方がいいかなということで、ネタバレは極力伏せました。…いや、ノベルズのあらすじにはちゃんと書いてありますが(笑) で、このお話、なにがって最初のけったいな出会いとは裏腹にかなりの様々な問題が描かれていて、とても興味深かったです。あとキャラクターもそれぞれ魅力的で、楽しく読めました。一応タイトルのついたお話のあとに、短編みたいな感じで続きが載っているんですが、これがけっこうオススメで楽しかったです。誘い受万歳ってとこでしょうか(大笑)

私的評価 ☆☆☆☆
(イラストレーターの方が書かれたマンガもちょっとだけ載っています。ほのぼのしてて楽しい。…そうか、これもヘタレ攻か…(^^; なんだか業の深さを感じてしまいました。)

 

 2004年08月28日(土)  妖魔なオレ様と下僕な僕 4

   アズノベルズ   椹野道流:作  唯月一:絵

「妖魔&下僕」シリーズも、早くも4巻目になりました。今回は妖魔である司野の過去が明らかになるお話…かな?主人公で司野の下僕(笑)である正路は、予備校に通いつつ司野の営む骨董屋の手伝いをしています。そんなある日、予備校で授業を受けていた正路のところにいきなり司野がやってきて、急用だと連れ出します。良く聞いてみれば骨董屋の前の持ち主の奥さんが倒れたとのこと。司野と正路は急ぎ見舞いに向かい、帰りに司野が暮らしていたところを見ようと京都に立ち寄りますが…。

なんだかとんでもない敵役が登場してしまいましたな(^^; 奇談のお父さんには及びませんが、これからかなり波風が立ちそうでびっくりです(^^; そして2人の関係も随分進化したなあと感慨深かったです。正路の思わぬ行動力にも拍手(笑)ちょっと敏生と被るけど、下僕とは言えないぐらいに頑張ってていい感じでした。今後は多分敵役との闘いが中心になってくるんだと思うのですが、はて、どうなることやら(^^;

私的評価 ☆☆☆★
(表紙の2人が平安調の格好をしていて、一瞬そんなシーンがあるのかとびっくりしました。結局なかったんですが…コスプレか?(笑))

 

 2004年08月18日(水)  鏡の迷路

    アクア文庫  春原いずみ:作  麻生海:絵

文庫で再版されている吉永&内海シリーズも3冊目になりました。もちろんノベルズの方で読んではいるのですが、買ってしまいますねえ(笑)今回は別名「よわよわ吉永先生」の巻なので、ある意味イラストも楽しみにしておりました。吉永は整形外科が専門ですが、ある日新しい医師が赴任してきます。吉永と専門の被るその医師は物腰が柔らかく、スマートなためあっという間に病院内の人気を集めてしまい、吉永の立場を危うくしてしまいますが…。

今回の表紙がすごく好きです〜。今回のキーワードでもあるひまわりをしょった吉永&内海のツーショットなんですが、なんだか吉永先生少々受けくさい…?(笑)内容に関してはもちろん改訂等もないので、よわよわな吉永先生を堪能しつつ(笑)医療の難しさも痛感しつつ(^^; じっくり読み返せました。そういえば、今回口絵が「ここを選ぶか!」と思うぐらいにピンポイントで印象深いシーンでびっくりでした。

私的評価 ☆☆☆☆
(さて、次は一応ノベルズの最終巻です。ただ、お話として終わったわけではないので、もしかして文庫で続きが出てくれないものかと期待してるんですが、どうかなあ…(^^;)

 

 2004年08月11日(水)  利息は甘いくちづけで

   プラチナ文庫   いおかいつき:作  島津裕:絵

いおかいつき先生のデビュー作になります。一瞬「いおか」という名前で他の方を想像してしまいましたが、全く別人です〜。ヤクザもののお話で、なんと全編通して関西弁で書かれているという、私にとってもかなりハードルの高いと思われる作品でしたが、ついつい帯につられて手に取りました。主人公はフリーで闇金融を営む青年。たびたび他の闇金を出し抜く頭のよさと行動力で業界では有名ですが、それゆえに他社のバックについていたヤクザに目をつけられてしまい、その組の若頭補佐の青年が制裁を加えるために主人公を探しだして…。

まあ、ネタ的には最初が乱暴されてたり、途中でもえらいめにあってたり(^^; そう言う意味では苦手要素が強いのはつよいんですが、それでも結構読めたなあと思うのは、男前な受の主人公と、強面なくせに実はヘタレちっくな攻がいいコンビだったからかもしれません。ネックかもしれないと思った関西弁も思ったよりも違和感がなかったので、私は読みやすかったなと思います。ただ、みごとに全編関西弁ですから、関西の方以外は読みづらい可能性もあるかも(^^;

私的評価 ☆☆☆
(とりあえず、すっかり尻に敷かれちゃってますが、ヘタレな若頭が好みです〜。電話一本で飛んでいくあたり、愛ですねえ(笑))

 

 2004年08月10日(火)  聞きたい言葉がある 上・下

    ダリア文庫   久能千明:作  蓮川愛:絵

待ち焦がれていた「月の砂漠」シリーズ最新刊は、なんとダリア文庫にレーベルを移して登場です。このあと文庫版の既刊も順次発売予定とのことですが、発売予定を確認してからずっと楽しみにしていました。高校3年生となった瑞貴たちバスケ部員は、相変わらずバスケ三味の生活をしていました。その中で、幼馴染み同士のはずの田嶋と樹の様子が少しおかしいことに気づいた瑞貴。なにか助けになればと樹の相談にのりますが…。

久々に堪能した〜、という感じの月の砂漠ワールドでした。少しは夏彦も自覚をしたようだし、田嶋と樹もなんとか上手くいったし(笑)まあ、だんだんと事件のネタよりも人間関係重視になっていった感じはしますが、でも読みごたえはたっぷりでした。じつはあとがきに「これで彼らの話はとりあえず一段落」と書かれていて、どうやら一区切りなのは間違いないようすですが…。…すいません、この文章ほんとについさっき(レビュー書く直前)に気づきました。それまで全く気づいておらず、ちょっと喪失感に(今頃(笑))おそわれております…。決して「終わり」ではないようですが、ぜひともまたすぐにでも、続けていただけたらと願ってやみません。

私的評価 ☆☆☆☆★
(N様ごめんなさい、大嘘つきになってしまいました(自爆)<続きがある発言 そして、やっぱり文庫も全て揃えてしまいそうないやーな予感が…(笑)ま、いつものことですね。今日は久しぶりに全巻読み返すかな。)

 

 2004年08月10日(火)  ワイルド・ワイルド・ウエスト

   ショコラノベルズ   高尾理一:作  雪舟薫:絵

高尾先生のひさしぶりのノベルズです。テキサスが舞台で、旅行者の日本人の青年と、牧場につとめるカウボーイとのお話です。主人公は日本から来た旅行者の青年。離婚や失業を経験し、気分転換にとテキサスを訪れた主人公ですが、道に迷ってしまって牧場のフェンスにレンタカーを当ててしまいます。そこにその牧場のカウボーイの青年が現れ、助けるどころか捕まえられてしまった主人公ですが…。

全体にコメディちっくで高尾先生らしいテンポのお話でした。真面目なサラリーマンの主人公が、すっかり自信過剰でマイペースなカウボーイに振り回されて、でもけっこうカウボーイのやってることも空回っていて(笑)なんだかある意味割れ鍋にとじ蓋的な2人で笑えます。基本的にヘタレ攻が大好きな私は、カウボーイのヘタレ加減も非常にツボで(笑)楽しませて頂きました。

私的評価 ☆☆☆
(雪舟先生のイラストも雰囲気ぴったりで素敵でした。クールビューティー&ヘタレ攻好きはぜひ〜。)

 

 2004年08月07日(土)  月華の誘い

    クロスノベルズ  洸:作   緒田涼歌:絵

「闇の抱擁・光のキス」の続編がようやく登場しました。わりと早くから予定はあったのですが、イラスト交代などの影響で遅れてしまったようです。今回の主人公は、前作での脇キャラだった預言者で薬師のアルヴィン。ある満月の晩、重傷を負った戦士を見つけ、助けて世話をします。だんだんと彼を想うようになっていったものの、純潔を失うことは預言者としての能力を失うことにもなりかねなくて…。

前作では誘い受キャラニコラが美味しいと思っていましたが、今回もちゃんと活躍していて、なおかつ今回の主役キャラ2人も好みで、楽しく読めました。「預言者の力がなくなるかもしれない」という葛藤はよくあるパターンではありますが、なくなった例は多分ないですよね。…っていうか、男性の場合純潔より童貞なくす方が問題なのかも…(笑)預言者が受である限り心配いらないと思うのは私だけでしょうか。ファンタジーですが、けっこう好きな作品で、続編が読めたのはとても嬉しいので、ぜひともまたシリーズを続けて欲しいと思います。

私的評価 ☆☆☆★
(イラストが変わったことで、なんだか全体に色っぽさが倍増した感じです。前作の主人公ローランドとニコルも相変わらずバカップルで楽しかったです(笑))

 

 2004年08月07日(土)  Beauty Beast

   クロスノベルズ   七地寧:作   蓮川愛:絵

七地先生の初クロスノベルズです。イラストはおなじみの蓮川先生ですが、全くの新シリーズになります。裏表紙をみるとわかりますが(笑)変化もの(?)で兄弟ものです。主人公は大学生の青年。両親の離婚によって弟と引き離され、父親と2人で暮らしていましたが、高校生になった弟は父のもとで生活するようになります。しばらくは平穏に暮らしていた彼らですが、段々弟が熱を帯びた目で兄を見つめるようになり、そして怪我をして帰ってくる頻度が増えます。心配した兄は弟を探しに夜の街へでかけますが…。

蓮川先生の絵で変化するものというと、ついつい「トラ猫」シリーズを思い浮かべてしまうのですが、ある意味似てもいるし、でもこちらの方がよりシリアスな感じがします。兄弟モノでもあるけど、これもなんだか自然な流れだっため、近親相姦という禁忌を犯しているという雰囲気もなくて(笑)普通に読んでしまえたという印象です。独特の語り口のせいもあるんでしょうか、主人公たちだけのお話に留まらず、父親やその他の登場人物にもついつい目が行ってしまい、気がつくとすっかり主人公の影が薄くなってます(笑)後半での弟の動作やそれに対する兄や父親の仕草なんかがツボで、ちょっとハマってしまったかも(笑)

私的評価 ☆☆☆★
(どうやら続きがありそうな気配なのですが、ついつい脇キャラ好きな私は父親が気になっていて、彼とそのオトモダチのお話も読んでみたいなあと思ってしまいます。オトモダチの執着っぷりが気になるよ〜。)

 

 2004年08月07日(土)  夏の雨と天使の庭

   ラキアノベルズ  菱沢九月:作  金ひかる:絵

かなり前の発売予定に上がっていて、延期になっていた仮タイトル「天国の庭」の作品がようやく、発売されました。全編書き下ろしで、ある家を舞台にした不思議な雰囲気のお話です。主人公は、大きな家に1人で住んでいる青年。両親を揃って交通事故で亡くし、遺産と家を受け継いで何もしないまま無気力な生活を送っていました。その主人公の生活に少しでも変化をもたらしていた幼馴染みがいたのですが、その彼さえも亡くなってしまい、ただ1人ぼんやりと過ごしていた主人公のもとに、幼馴染みを訪ねてある青年がやってきますが…。

これでもかというぐらいに不幸なはずの主人公なんですが、本人がまるで痛覚が鈍っているかのようにぼんやりとしているからでしょうか、あまり切実に不幸なイメージはなく、青年とのやりとりや様々な変化を経てだんだん麻痺していた感情がクリアになっていくとても微笑ましかったです。ラスト近くでの青年の行動が唐突だったのでちょっとはてなマークでしたが(^^; まあでもラストのシーンがとても印象的でいい雰囲気だったので、これを書くためだったのかもしれないなと思いつつ。とても不思議な雰囲気をかもし出している、作品でした。

私的評価 ☆☆☆★
(猫に「黄色1号」とか「茶色2号」とか名前をつけてるのが微笑ましいです(笑)…なんだか着色料みたいで笑ってしまいました(笑))

 

 2004年08月04日(水)  キミに幸あれ!

    drapコミックス      日下孝秋:絵

雑誌「drap」に連載されていた表題作がコミックスになりました。雑誌掲載分に短編書き下ろしがついています。実は私はコミックス買いになっていて、雑誌は全くノーチェックだったので、楽しみにしていました。主人公は、叔父が昼は普通の喫茶店、夜にはなぜか知る人ぞ知ると言うゲイのたまり場(笑)になってしまう店を営んでいるという高校生。実は彼も夜の部に参加していますが、そこで学生証をなくしてしまいます。捜しまわっている彼に見つけたと声をかけてきたのは同じ高校の後輩で有名人な人気者。うやむやのうちに学食で一緒にご飯を食べるはめになる主人公ですが…。

可愛い〜!というのが第一印象。実は私は、日下先生の場合はシリアス絵よりもコミカルな絵の方が好きなもので(^^; こういう作品を心から待っておりました(笑)すぐウサギ耳を出してぴるぴるしちゃう主人公と、パーフェクトかと思えば思わぬヘタレ具合を披露してくれる後輩とがナイスコンビです。脇キャラもユニークで、楽しく読めました。どっちかというと恋愛よりそのストーリー&イラストの勢いで読んでしまった感じ。恋愛部分のストーリーは物足りない気もするけど、まあコメディちっくなので、このくらいでいいのかも(笑)

私的評価 ☆☆☆☆
(どうやら元ネタは同人誌のようですが(でも私は読んだ事ないのでけっこう前のもの?)今後もお話は続くようです。可愛い作品なので、ぜひ続編や、他のキャラのお話も読んでみたいですね。)

 

 2004年08月03日(火)  王様ゲーム

   パレット文庫  染井吉乃:作  唯月一:絵

染井先生の久々の学生もののお話です。ここのところずっと社会人が絡むお話が続いていたので、新鮮な感じですね。主人公は公立高校の人気者である少年瑞貴。1歳年上の幼馴染みの多紀はもともと別の私立に通っていましたが1年遅れて転校して同級生になり、もう1人寡黙なタイプの同級生誠志と3人でいつもつるんでいます。多紀はけっこうもてる上に男女問わず、しかもやたらHが上手いと(笑)可愛いみかけとは裏腹に遊んでいる様子。修学旅行中に3人で王様ゲームをして、多紀に命令できることになった瑞貴は、なんと誠志へ告白してこいと言い出しますが…。

3角が成立してない3角関係と言う感じですね。主人公のある意味「王様」な(笑)鈍感さに皆が辛い思いをしてしまいますが、やはり運命は2人を引き合わせた、というところでしょうか。めちゃめちゃ「大人」な誠志にほれてしまいました(笑)…すぐ染井先生キャラでは、主人公たちの兄あたりのキャラのファンになるんですが、同じような立場の誠志が好きなあたり、やはり兄フェチは健在のようです(笑)多紀の弟の陸もクールでかっこいい。個人的にはぜひとも誠志と陸にくっついて欲しいと心から願っています。だって、誠志が可哀想すぎる!寸止めだったし(笑) というわけで、ぜひとも続編でこの2人を!(笑)

私的評価 ☆☆☆☆★
(「愛って何?」という命題のもと、若さが全般に伺える、とてもテンポのある作品でもありました。イラストも可愛くて、ふんわりした印象でした。…誠志がかっこよかったのも一応メモメモ(笑)ところで、エンヤが主題歌で、続きものの映画というと、やはり「LotR」でしょうか…(笑)気になるなあ。)

 

 2004年08月02日(月)  獅子の旗のもとに

   ラピスキュリオ  松岡なつき:作  川上ちけ:絵

ラピスから、今までに発行されていた絶版になっている作品が文庫として発売されました。その新装判のレーベルである「ラピスキュリオ」の第1弾のうち、未読だった方を手に取りました。松岡先生の地中海を舞台にしたお話です。地中海でも屈指のヴェネツィアの名家の御曹子と、それに仕える侍従の少年が主人公です。ヴェネツィアでも名高い武人である御曹子は、兄嫁に心秘かに思いを寄せており、その報われぬ気持ちを隠して、結婚には繋がらない恋愛を続けていました。そんなある日、あるきっかけでいつも傍にいた侍従の少年の思いを知り、一夜を共にしますが…。

全く読んだ事がなかった作品で、とても楽しんで読みました。10年以上前の作品だそうですが、さすが松岡先生というか、とても読みごたえを感じました。読んでいても安心できるんですよね。昨今、お話が破綻してしまっているような(^^;作品も多い中で、やはり松岡先生はすごいなと思います。侍従の健気さと、ちゃんとその思いを受け止めてやれる度量をもった御曹子がかっこいい。一応ラストに短い文章でその後が語られてはいるんですが、続きが読みたいと思ってしまいました。

私的評価 ☆☆☆☆
(イラストもかわいらしくて、よかったです。どうもこういうリバイバルものはイラストがランク下がってしまうことが多いので(^^;)

 

 2004年08月01日(日)  こわれるほどに奪いたい

   リーフノベルズ  あすま理彩:作  赤坂RAM:絵

同じくイラスト効果で手に取りました(笑)あすま先生の、リーフ公式ホームページ上で「親友の恋人」というタイトルで掲載されていたものを加筆訂正の上、短いその後の書き下ろしを収録してのノベルズ化です。主人公は大人しくて優しい高校生。バスケ部部長としても人望があり、穏やかな性格です。その彼が秘かに思いを寄せているのが、元気でおっちょこちょい、憎めなくて可愛いキャラの同級生。しかしその同級生にはどうやら恋人らしき幼馴染みがいて、ことあるごとに牽制される主人公。挙げ句の果てにその恋心を言い当てられ、なぜか身体を奪われてしまいますが…。

強引で、ある意味では強姦なんでしょうけど、幼馴染みの方の気持ちが見え見えだった分、そうひどく気にはならなかったです。どうしても自分に自信がなく、さらに鈍感なところもある主人公の戸惑いが可哀想で、中盤ぐらいからは「ちゃんと言葉で告白しろ!!」と思わず内心叱咤激励(笑)してしまいました。身体の関係に引きずられたとはいえ、もともと憎からず思っていたというのもあってか、読みづらいほどではなくて、なんだか初々しい(?)恋愛を読んだという感じでした。

私的評価 ☆☆☆
(これまた私の大好きな赤坂先生の絵で、なんだかとてもほんわりと和む絵なので、その効果もかなりあったかもしれません、あまり読んでいて辛くなかった理由の1つかも。)

 

 2004年08月01日(日)  ハートを撃ち抜け!

   リーフノベルズ  天花寺悠:作  蓮川愛:絵

ここ最近リーフノベルズは購入してなかったんですが、思わずイラスト買いをしてしまいました(笑)神経内科の医師の青年と、探偵業だという正体不明な(笑)青年とのお話です。医師である主人公は仕事場の飲み会をなんとか抜け出し、息抜きにとあるバーへ入ってくつろぎます。しかししつこそうな女性に声をかけられ困惑していた主人公を助けてくれたのは、通りがかった青年。自分の連れだと言ってくれたのはいいものの、いきなり唇を奪ってきた強引なその青年は、またもや主人公の前にあらわれて…。

身体から先に関係があったり、事件や仕事内容にツッコミ所はあるものの、なんだか主人公がのほほんとしていて(笑)なんだか和んでしまいました。どうやら探偵の青年は御曹子らしいのですが今回その全容は見えず、バックグラウンドも含めて続きを読んでみたいような気もします。同僚のケガによる入院とか、イラストとか、どうも「グレイゾーン」に被っている気がするのは、先に読んでいるのがそっちだからでしょうか。

私的評価 ☆☆☆
(イラスト効果抜群ですね。なんだか無駄にフェロモン垂れ流してる感じ(笑)な探偵の青年、好みです〜。)