1999年8月のレビュー


1999年08月31日(火)   アサガオ畑でつかまえて

 ティーンズルビー文庫   久能千明:作  まんだ林檎:絵

いやあ…私、初めて読んだかも…、久能先生のコメディ…(笑)ホント、まさに腹を抱えて笑ってしまいました…不覚だ……(笑)

どうしても女性にみょーな理想を抱いてしまう猪突猛進な体育会系攻と、その攻に、みょーな所(男子トイレの便器の前(爆))で見初められてしまった、不幸な(?)受とのお話。とにかく攻防戦に大爆笑しっぱなしでした。

でも、ラストシーン前後では、しんみりとしてしまうシーンもあり、なんだかとっても「青春」(笑)…でも攻はやっぱりツメが甘いぞ……(笑)いやあ、久能先生といえば、けっこうシリアスな作品が多いもので(^^;)びっくりしました。そして楽しませて戴きました。…ただひとつ、……イラスト様が……いや、コメディだったからいいんだろうけど……私は好みではなくて、それが残念。

私的評価 ☆☆☆☆
(…ティーンズルビー、なかなか侮れませんぞ!…ぜひチェックを。)


1999年08月31日(火)   君が想うより

 ティーンズルビー文庫   結城惺:作  橘皆無:絵

あすかノベルズより発売されていた「君は知らない」の続編。交通事故で親をなくし、現在祖父母と同居中のいぢっぱりくん(笑)と、お向かいの豆腐屋さんの息子で、一途に受くんを思う攻とのお話が中心です。

…しかし、ここの高校……それも、この2人のまわりって、ホモカップルばっかしか!(笑)いや、いいんですけどね。これもさすがティーンズ向け(笑)描写がもの柔らかで、心理的な部分中心に物事が流れるので、非常に読みやすく感じました。

私的評価 ☆☆☆★
(続編なので、前作を知らないと人物関係が一瞬判らなくなるかも。できれば前作を読んでから読みましょう)


1999年08月31日(火)   ネズミとオオカミの危ない関係

ティーンズルビー文庫   秋月こお:作  麻々原絵里依:絵

あすかノベルズのアンソロジー「同級生」に収録された「ネズミとオオカミの愉快な関係」の続編です。もちろん読まなくても判りますが、読んでいると、倍面白いと思います。怪盗と呼ばれる父を持つ男の子(この子も実際に手伝っている)と、警備会社の息子とのお話です。

前の話が、受側の視点だったのですが、こっちは攻側の視点。それもなんと健気に片思いしてることか!(笑)なんとかして、振り向いてくれたら…という思いがよーく伝わってきます。最後は、甘々な感じで「次回に続く」なのが惜しい(笑)ぜひぜひ、きちんとラブラブなお話も読ませて下さい秋月先生!(笑)

あ、ちなみに、冒頭部分で「テンペラシリーズ」に出てくる藤野くんが、画伯になって登場してます(笑)

私的評価 ☆☆☆☆
(やっぱりテンポがよくて、面白いなあと思います。「ティーンズ」ということで、描写もきつくなくて、いいかも)


1999年08月30日(月)   純情可憐なハートに火がついた 〜きつねの愛はけもの道・外伝〜

    オヴィスノベルズ   鷹野京:作  宗真仁子:絵

以前に出ていた「きつねの愛はけもの道」に出てきた関西弁な狐くんと、前作の主役の息子にあたる高校生とのお話。いきなり父親が死んでしまい、高校生なのに、社長になってしまったしっかりものの男の子と、男の子に惹かれて稲荷大明神の座を捨てようとする狐くん、どっちも可愛いです。

…なにがツボだったって、「しょんぼりするあまり子狐化してしまった狐くん」でしょう!宗真先生のイラストの上を見上げる子狐の愛らしい事ったら!…普段強引な癖に(笑)<狐くん

最初、なかなか前作が思い出せず、主人公との関連にしばし悩みましたが、最後に種明かしと、おまけもついていて納得。ま、非現実的なのはファンタジーとして読んで下さい(笑)私はこのシリーズ、大好きです(^^)

私的評価 ☆☆☆☆
(続編…というよりは番外編。だから前作を読んでいなくても大丈夫ですが、読んでいると、より楽しいと思います。)


1999年08月30日(月)   神様ヘルプ!

    オヴィスノベルズ   七篠真名:作  ほたか乱:絵

「目指せ耽美な世界」……な作品らしいです(笑)が、どうにもギャグに思えてしょうがなくて(笑)大笑いさせていただきました(笑)山奥(笑)の全寮制高校に転入した男の子と、「白馬の王子さま(大笑)」とのお話です。

まあ、ギャグだけではなくて、推理風な部分もあり、切ないお話もありで、盛り沢山でしたが、……「耽美」にはどうしても思えなかったなあ(^^;)……強いて言えば名前と設定だけ?(爆)娯楽作品としてどうぞ。

私的評価 ☆☆★
(うーん。「オールオアナッシング」の方が私は好きだなあ(^^;)明るくて軽いけど………好みではないらしいです)


1999年08月27日(金)   はじまりの虹 〜ひだまりの窓2〜

    ルビー文庫    鹿住槇:作   安曇もか:絵

元ヒモの攻と、「贅沢をさせてあげたい!」と思うあまりにはたらきすぎてしまう受とのお話。前作「ひだまりの窓」の続編になります。とにかく、この攻めが頼りないわ情けないわ(笑)…でも、「しょうがないなあ」と思っちゃうのは私だけかな?(^^;)必死な受もね、「ああ、この人しか見てないんだなあ」って思います。もう少し、余裕を持って見渡せば、もっと楽なのにね。それが出来ないのは、やっぱり若いからかなあ。

前作、なにやらネットの書評で酷評されてたらしいです。…なんでかなあ?確かに鹿住先生にしては、新しいパターンだったとは思うけど、私は凄く好きですよ。容赦のない設定と、でもそこに必ずある、救われる道。この上もなく「らしい」作品だと思います〜。

私的評価 ☆☆☆☆
(この攻を受け入れられるか受け入れられないかは、年齢が関係しているよーな気がしてならない今日このごろ…(笑))


1999年08月27日(金)   無敵のベビーフェイス

    キャラ文庫    水無月さらら:作  吹山りこ:絵

水無月先生のとにかくおかしいコメディな学園もの。ストイックなんだかぼけてるんだかわからないカッコイイ先輩と、天然ボケでめちゃめちゃ可愛い新入生とのお話です。…が、はっきりいって、脇役が一番面白いかもだな…(^^;

とにかく個性的すぎるキャラクター満載(笑)大笑いしてしまいました。BBNの、「以心伝心ABC」に共通するハイテンション&おかしさがあるなと思いつつ読みました。必然性とか、気持ちのやりとり、よりも、「面白い展開」により重点をおいて読まれる方にはツボではないかと(笑)思います。

私的評価 ☆☆☆
(ちょうど出産の前後だったのかなあ?テンションは高かったけど、水無月先生自身は、ずいぶんスランプでいらっしゃったようです。頑張って下さいね(^^))


1999年08月27日(金)   太陽が満ちるとき

    キャラ文庫    ふゆの仁子:作  高久尚子:絵

ふゆの仁子先生の新シリーズ…あ、シリーズではないのかな?(^^;親友同士の3人組のお話。小学校からの幼馴染み同士の、やりとりが描かれています。…いやあ、この3人の紹介に、ほんとうはもう1言付け加えたい!んですけど、すっげーネタバレになっちゃうので…勿体ないから書かずにおきます。気になる方は読んでみましょう!(笑)

相手の幸せを願うことが、自分が幸せになることとイコールであること、が一番良いのだと思いますが…、もしそうではなかったとき、相手の幸せを祈るのか、自分の幸せを優先するのか…。ちょっと考えさせられてしまいました。

私的評価 ☆☆☆☆
(可愛くて、ちょっとシリアス。でも重苦しくはないです。)


1999年08月27日(金)   恋愛ルーレット

    キャラ文庫    高坂結城:作  橘皆無:絵

キャラセレクションに掲載された、学園もので、ちょっとアソビ人な攻と、風紀委員長で、きりりとした美人(でも天然ボケ(^^;)の受とのお話です。雑誌掲載時に、すっごくお気に入りだった作品で、こんなにすぐに文庫で読めるとは思っていなかったので、嬉しい悲鳴をあげました。

橘皆無さんのイラストもすごく綺麗!風紀委員長の「美人さ」加減が良くわかります。お話も、掲載された「くっつくまで(笑)」と書き下ろしの「その後の雨降って地固まる編」が読めて、1粒で2度美味しく読ませていただきました(笑)

高坂先生の作品は、すごくキャラクターが一生懸命で、優しいんですよね。ついでにあまりHがしつこくなくて(笑)それも、読みやすいなと思います。これはぜひぜひ、続編を期待したいなと思いますね!…さて、アンケートハガキ書かないとね♪

私的評価 ☆☆☆☆★
(どうも、私はこーいう作品には「優しさ」や「癒し」を求めてるのかな…(^^;…でも、優しい気持ちになる作品が、沢山読めたらと思うのです)


1999年08月25日(水)   やさしい傷跡

    ヴァリオノベルズ   崎谷はるひ:作  石原理:絵

ヴァリオノベルズでの、崎谷先生初ノベルズ。いろいろと苦労をしてきている童話作家の受と、車の修理工として働いている関西出身!な攻との、優しさ溢れる心に響くお話です。ちなみに攻はバイク乗り(笑)石原先生のイラストがもうめちゃめちゃぴったり!受の泣きぼくろも色っぽくて、最高でした。

関西出身。つまり、攻は全編関西弁なんですよね。関西人な私としては、どうしても細かい言葉が気になってしょうがなくて、頭の中で無意識に読んでは「こんな関西弁つかってへん」とか思ってしまうんですが、この本はそれが全然全くなくて、それもスゴクお気に入りになった部分だったりします。

お互いが持つ傷と、それにお互いが癒されていく様子。それを読むことで、なんだか自分も癒されていくような気がしてきます。崎谷先生の作品は、優しくて、ちゃんと胸の奥底にまで響いてくれるので、大好き。ぜひぜひ、読んでみて下さい。なんだか、ほんわか暖かいものを読み終わった後に感じること請け合いです。

もう1つの方でも書いていますが、11月よりヴァリオレーベルが消えてしまいます。これこそぜひ続きを読みたい作品だったので、すごく残念!ぜひ桜桃書房宛てにリクエストをしなければですね。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(久々のヒット♪つぼにストライクで入りました。すごくすごくすごく!大好きです〜)


1999年08月25日(水)   オレたち恋愛中!

    ヴァリオノベルズ   大槻はぢめ:作  起家一子:絵

大手企業の秘書室に勤めるプレイボーイな先輩と、先輩を慕って、その大手企業に就職をきめた新人社員くんとが活躍する、サラリーマンもののお話。以前にヴァリオから出ている「日曜はふたりで」の関連になります。まったく話としては独立していますが、脇キャラとして、「日曜はふたりで」の主人公達がでてきますので、まあその後のお話、としても楽しめるのかな?と思います。

舞台が大阪なので、関西弁が中心なんですよね。時々違和感も覚えましたが(^^;テンポもよくて、けっこう面白かったかなと思います。天然ボケな先輩がナイスでした。いやあ、好きだわ〜。私がそばにいたら、突っ込みまくってあげるのに(笑)(いらないっちゅーねん)

改めて掲示板にも書きますが、「ヴァリオノベルズ」レーベルが、11月にはなくなってしまいます。この続き、というのが臨めなくなるらしいのが、残念ですね…(^^;…ヴァリオは私的にすっごく好みだったので…(^^;

私的評価 ☆☆☆☆
(前作を読んでいるから、というのもあるかもしれませんが、「アクション風」モノよりは、こちらの「ポップで可愛い系」の方が好きならしいです(笑))


1999年08月18日(水)   やさしく殺して

    BE-BOY NOVELS   松岡なつき:作  藤井咲耶:絵

小説BEaSTに掲載された表題作を、大幅加筆でノベルズ1冊にしてあります。アメリカはサンタモニカでくりひろげられる、カジノ狂いな男と、「理想の恋人」を求める恋多き青年とのお話です。

松岡先生というとけっこう繊細な世界の方が多いような気がするんですが、今回の作品は、荒っぽい…ワイルドな感じを受けました。雑誌掲載時に「あ、これ好きだなあ」と思った作品だったので、大幅加筆で改めて読めたのがすごく嬉しいです。…でも、正直なところ「加筆を感じさせなかった」のはすごいかも(^^;
あまり「描き加えてます」的な部分が感じ取れなかったんですよね。…私が、
ニブイだけかも知れませんが(^^;(^^;(^^;

ワイルドで強引な攻めにどんどん惹かれていく受けが可愛いです。娯楽作品としてはお薦めかも。

私的評価 ☆☆☆★
(松岡センセの書く攻めは、かっこよくて好き(^^)b)


1999年08月18日(水)   成り上がりバトル

    BE-BOY NOVELS   鹿住槇:作  蓮川愛:絵

待ってました♪2ヶ月連続刊行の俳優モノ(笑)これが今連載中の「スキャンダルステージ」とつながるお話になります。先月の「ピンスポットの向こう側」が樹側の視点のお話だったのですが、この「成り上がりバトル」は進矢側の視点。あわせて読むと、より楽しめるかもですね。

芸能モノとしては、テーマはありきたりなのかもしれないけど、とにかくドラマティックで、「読ませて」くれる作品だと思います。鹿住先生、さすがです(^^)今月は、これと花丸、ルビーと、3作品いっぺんに発売で、大変だったのではと思いますが、これからも頑張って素敵な作品を作り上げて欲しいです(^^)

私的評価 ☆☆☆☆★
(私の大好きなシリーズなので、凄く嬉しい(^^)現在の連載も楽しみにしてます)


1999年08月18日(水)   攻め気なあなた

    BE-BOY NOVELS   水無月さらら:作  佐々成美:絵

小説b-BOYに掲載された作品。攻め志望(外見的にも)なんだけど、毎回どーしても押し倒されてしまう青年と、外見的には完璧に受けなのに、カフェイン系のもの(コーヒーとか)を飲んでしまうと、みょーに絶倫になって恋人を押し倒しまくってしまう(笑)青年とのお話です。

ハイテンションですねえ〜(^^;水無月先生のパワー溢れるギャグなお話。…イラストの佐々先生が、繊細な絵を描かれるので、ちょっとギャップが…(笑)結局のところ、「この2人はこれで割れ鍋にとじ蓋なのかな」と(笑)いうのが読了後の感想でした。…でも、このまんまだったらあまり続きは必要無いかな(^^;…全部おんなじパターンだろうし…。

私的評価 ☆☆☆
(シチュエーションとかは面白いんだけど、なんだかあとちょっと、物足りない感じがします)


1999年08月18日(水)   不器用な買い物

      花丸文庫    北川とも:作   北畠あけの:絵

通販モノのデザインをしている直情的な(笑)受と、めちゃめちゃ仕事のできる人…なのに「通販フェチ(笑)」な攻とのお話。受が、前に上司に嫌な目にあわされていた…というのが、後になって、重要なファクターになってくるです。

なにがおかしいって、2人して通販のカタログみて「これがいい。あれがいい」って言ってるシーンが一番おかしかった(笑)…わかるけど、どんどん無駄なモノで家中埋まるよ、それじゃ(^^;って(笑)でも、楽しいんですよね、あーいうカタログ見てるのって。…しかし、そのうち攻の方、破産したりしてな(^^;

上手く、その通販フェチな部分と話の流れが噛み合ってて、面白かったです。

私的評価 ☆☆☆
(通販雑誌、私も見るだけは大好き♪…でも買わないよ(^^;お金ないし…)


1999年08月18日(水)   恋人のキス

      花丸文庫    磯崎なお:作   桜川園子:絵

超ウルトラブラコンな弟と、猫可愛がりしすぎて恋愛感情にまで行ってしまったお兄ちゃんとのお話。…といっても、血はまったく繋がっていないので、「近親相姦」ではありません(笑)

お兄ちゃんがかっこいいですねえ〜。…ちょっとかっこつけすぎですが(笑)弟を可愛がってるのがよーくわかります。…で、そのインプリンティングが強すぎたのか?(笑)というほどの弟の一途ぶりも可愛い。桜川先生のイラストもぴったりで、楽しんで読めました(^^)

個人的には、もっと長兄に頑張ってほしかったかなと思いますが(笑)楽しく読めた1冊でした。

私的評価 ☆☆☆☆
(こーいうお兄ちゃんが欲しい…(笑))


1999年08月18日(水)   フェイクファー

      花丸文庫    椎名りん:作   千堂たお:絵

親友の子供を引き取って育てているイラストレーターな青年と、その青年を一途に慕うその子供とのお話。以前小説花丸にて掲載された作品…のようです。
…正直なことを書きますと、この雑誌掲載の時も、今回も、印象の薄い作品でした。同時に読んだ本の中に強烈なのがあったからかもしれませんが、とにかく「1度読んでもあまり記憶に残らない」作品で…だから、雑誌掲載されたというのも、後書きをよんで初めて知った(おまけに明らかに自分はその掲載号を読んでいた)という…(^^;A 

話が面白くないのではなく、はっきりと記憶に蘇る程のインパクトがないのだと思います。インパクトといきおいだけでは作品として成り立ちませんが、やはり「起伏」というか、ちゃんとわかりやすい『波』があった方がいいのではと、読み返してみても思います。…淡々としている、というわけでもないんですけどね。…うーん、言い方は悪いが「影の薄い」作品だなと思いました。

…嫌いなわけではないんですが……(^^;あらすじ等の記憶力は良い方だと自負しているので、この作品をまるっきり思い出せなかったのはちょっとショック(^^;

私的評価 ☆☆
(辛辣すぎるかな(^^;ごめんなさい…。)


1999年08月18日(水)   青空に会いたい

      花丸文庫    鹿住槇:作   立野真琴:絵


すごく、懐かしくて嬉しい作品でした。相当昔、私がこのたぐいの本を読み始めてすぐぐらい(爆)に小説花丸に掲載されたサラリーマンものの作品です。花丸ノベルズの「タンポポ色の風」を御存じの方は倍懐かしいかも。そう、「森雪兄」のお話なんです(^^)まさか、こんなにたってから文庫化されるとは思ってもみなくて、凄く嬉しかったです(^^)

掲載作に、その後の書き下ろし(別名同居ラブラブ編?(^^;)もついていて、ファンにとっては嬉しい1冊。立野さんのイラストもめちゃめちゃ良いです!情感がありますよね〜<立野さんのイラスト かっこよくって最高です(^^)
ぜひぜひ読んでいただきたいなと思います(^^)

私的評価 ☆☆☆☆☆
(私が大好きな作品なので(^^)…今とはちょっと作風、変わったかもしれないなあ…(^^;A)


1999年08月15日(日)   いつだって、愛してる

     リーフノベルズ   森本あき:作  滝りんが:絵

以前発売された「伝えたい気持ち」の続編です。後輩が出て来て邪魔をするお話が中心。やっぱり「可愛い!」作品、でした。…が、さすがにこれだけベタベタ甘々だと、食傷気味かなあ…(^^;いや、好きなんだけどね(^^;(^^;

受けがあまりにも鈍感で(笑)後輩がちと可哀相でしたねえ〜(^^;…これはこれで面白いんですけどね。おんなじパターンに陥ってしまうのがほんとに勿体ない!
ラブラブなのも可愛くて、すごく好きなだけに、「ちょっとでいいからパターン変えてみて?(^^;」っておもっちゃいました〜。

私的評価 ☆☆☆
(好きなんですけどね〜〜。物足りなかったのかな…同じパターンだったし)


1999年08月10日(火)   ときめき最前線!

    SHYノベルズ   小笠原類:作   明神翼:絵

芸能人の叔父とそのおっかけをしていた高校生とのお話。…らしい(^^;(爆)
なんというか……主人公の気持ちばっかり追い掛けてて、叔父さんの気持ちがイマイチつたわってこなくて残念。それと気になったのが主人公の1人称なんだけど、必ずと言ってイイ程語尾に「ッ」ってはいるんですよね…(^^;ずっと心のなかで叫んでるのかこの子は(^^;って思ってしまいました(^^;

めざしたものが何かは判らないけど、せっかくのシチュエーションなのに勿体ないなと思ってしまいました。…点数辛いかな?(^^;

私的評価 ☆☆
(うーん、同じ小笠原さんでも、桜桃書房の作品はまだ好きなんだけどな…)


1999年08月10日(火)   サーフ天国

    ラキアノベルズ   島さとる:作   不破慎理:絵

ラキアノベルズは2冊めかな?島先生のサーフィンもの(笑)最初は年令差もあって、主人公が攻めだと思ってたら、おもいっきり逆だった(自爆)…イラスト見れば美人さんとかっこいい男前とだから、一目瞭然ではあるけどね…(笑)

うん、ちょっと判りにくい部分があったかなあ〜と、思ったりはします。でも、不破先生のイラストがめちゃめちゃびゅーてぃふるなので、なんだか帳消しな気分(^^;おいおい<私

肝心な部分で過去の話なのか現在の話なのか、一瞬判らなかったので、そこが凄く残念だったです。でも、全体的には面白かったです(^^)

私的評価 ☆☆★
(うーむ…(^^;こんなもんかな?)


1999年08月10日(火)   17才

ディアプラス文庫   菅野彰:作   坂井久仁江:絵

小説b-BOYに掲載されたシリアスな短編と、書き下ろしの短編の2編が収録されています。…そうか、これもビブロス作品だったっけ(^^;(^^;

ここのところ、ポップなコメディが多かったのですが、これはとってもシリアス。高校生同士の切ないやりとりが、描かれています。海辺でのシーンでは、感情移入するあまりに、私、泣いてました(^^;…ははは、青春やのう(^^;

なんかね、ほんと言葉で表現できない(^^;けど、胸をうつ何かがある作品でした。これ、気持ちが落ち込んでいる時に読むと、心臓痛いかも…(^^;

私的評価 ☆☆☆
(う、すいません(^^;すごく好きなんだけどなあ)


1999年08月10日(火)   ブラッド・エクスタシー

     ディアプラス文庫    前田栄:作   真東砂波:絵

「血を見ると人が変わる」(^^;お医者さんのお話(^^;(^^;…これだけ書くとめちゃめちゃこわい話みたいですが(笑)いやあ、これがどうして、なかなか興味深いお話でした(^^)作者の前田先生も、お医者さんなんですよね、確か。御自分の専門分野だからかな?読んでいて、説得力が感じられました。

一緒に収録されていたのは色覚異常のこれもお医者さんのお話。これはディアプラスに掲載されたので、読んでいたのですが、改めて読むとやっぱりけっこう面白かったです。…面白いという表現よりは「切なくなった」の方が近いですけどね。けっこう回りくどい堅い表現の多い方ですが、今回はそれがぴったり噛み合ったって感じです。

真東先生のイラストも素敵です(^^)…しかし、真東先生のイラストって、どうやっても「アメリカン」で(^^;日本人に見えない…(爆)…私だけかな?

私的評価 ☆☆☆★
(読んでいても理路整然とした作品でした。不条理がないのは私的にとっても好感度が持てました(^^;)


1999年08月10日(火)   安心のレシピ

    ショコラノベルズ   鈴木せるぼ:作   吹山りこ:絵

以前小説ショコラに掲載された、ファーストフード店の社員と、バイトの学生とのお話。無条件で懐いてくる学生がめっちゃめちゃ可愛いです!吹山センセのイラストがまた可愛くて、なでくりまわしたくなります(爆)

続編の書き下ろしもあり、なんと受けがえらく成長してしまって、攻めより体が大きくなってるの!(^^;(自爆)…さすがにそこまではありませんでしたが、こりゃーもう少しして、攻め側の覚悟ができたら「リバーシブル?」(自爆)とか思いつつ、読んでいました。

私的評価 ☆☆☆
(今月のショコラノベルズは当たりが大きかったです(^^))


1999年08月10日(火)   真夏の王様

    ショコラノベルズ   月夜野亮:作   門地かおり:絵

小説b-BOYに掲載された、とんでもない魔球を投げる(^^;野球部のピッチャーと、なぜかその魔球を受けることができる(笑)キャッチャーで、キャプテンな子との明るくて大笑いできる、コメディタッチのお話です。掲載された作品に、書き下ろしがついて、約3年たってやっとノベルズになりました…それも他社から(^^;(笑)

とにかくテンポが良くて大笑いできます。月夜野先生は、しっとりした作品もいいですが、やっぱり本領発揮はコメディタッチかな(笑)全員がくらっと頭を抱えてしゃがみこんでしまいそうな、不条理な話の展開が好きです(大笑)…いや、ほめてるんですよ、これ。これがあるから、おもしろいんですもの。

この夏のインテックス大阪のイベントを終え、友だちと4人でわいわい飲みながら話をしてて「たしか今月の作品で『他社から小説b-BOYの作品』が出たぞ」という話になり、どうやっても全員が思いだせなかったのですが……これだったのね…レビュー書いてて思い出しました(笑)

私的評価 ☆☆☆☆
(テンポのよさと、言動のおかしさ、ぜひ楽しんで欲しいです)


1999年08月10日(火)   素顔のラブ・エール

    ショコラノベルズ   池戸裕子:作   蓮川愛:絵

以前小説ショコラにて掲載された、高校生同士の可愛い♪恋愛を描いた作品と、その続編書き下ろし(ラブラブ遍?(笑))が収録されています。とにかく可愛いんですよね、どっちも必死で、健気で、相手をつなぎ止める為にとっさに嘘をついたり、相手が信じられなくて試してしまったり…。掲載時からすごく好きな作品だったので、こうして書き下ろしも読めてとっても嬉しかったです。

そしてまた、蓮川愛さんのイラストが素敵で〜(^^;...溶け出してしまいそうです(笑)やっぱり「キリッ」としてて素敵なんですよね、絶対!綺麗で、かっこよくて。小説の良さが増幅する気がします。すごく楽しんで読みました(^^)

私的評価 ☆☆☆☆★
(ちょっと気恥ずかしいような青春モノですが(笑)可愛いのが好きな方へ)


1999年08月9日(月)   ホタル

    クリスタル文庫  綺月陣:作  青濃信濃:絵

イマージュで人気の綺月先生がいよいよ他社に進出(?)(笑)ですね。デートクラブで出会った高校生と冴えない社会人のお話。最初は「ふ〜ん、綺月先生、新しい作品だしたんだあ〜」程度にしか考えてなかったんですけど(^^;途中まで読み終えたぐらいから、だんだんのめり込んでしまいました。デートクラブでどうこう、というお話がテーマではなかったんですね、実は。

あまり書くとネタバレになってしまって、正直勿体ないので(^^;これ以上は触れないでおきます。…しかし、なんというか……子供を持つ親として、むねを抉られたかのような衝撃を受けましたねえ………、とくに後書きの部分は(^^;(^^;
実は、後書きを読んで、めちゃめちゃ泣いてしまったのです、私。…なにか自分で思うところがあったのかもなあと思いつつ、あまり自己追求すると辛いので…やめておきました(笑)いろいろ考えてしまった1冊でした。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(私の心の琴線に触れた作品ということで、5つ星です。…きっといつもなら、☆3つ半ぐらいなんだろうけどなあ…(^^;)


1999年08月9日(月)   クライシス

    クリスタル文庫  藤堂夏央:作  湯丸ありさ:絵

以前小説b-BOYにて掲載されました、藤堂センセのデビュー作!です。高校生の活躍する大きな組織のお話。あまりにも大掛かりで、非常に面白くて、あっという間に読み切ってしまいました。どうやら私が持っていない号に、これの社会人編が掲載されているらしく、またもやまん◯らけ(笑)を徘徊する日々がはじまってしまっています(笑)…ついでに夏コミで関係作品を全部購入してもらいました…(自爆)

いつも思いますが「調べていることを感じさせない」作品だと思います。どちらかというと、最初のころの作品より、ここ半年ぐらいの作品の方が、私のツボに大ハマリしてるかもですね(笑)まあ、「クライシス」自体は、3年ほど前の作品になりますけどね(^^;A

私的評価 ☆☆☆☆★
(好き嫌いが分かれる作品かもしれませんが、ぜひお手にとってみて下さい)


1999年08月7日(土)   月と専制君主 2

     コミックスルチル   南野ましろ:絵

私のましろセンセ遍歴の元となった(笑)月と専制君主の2冊めがようやく発行になりました!(T_T)一時は、出版社であったスコラの倒産で、どうなることかと心配しておりましたが、無事ソニーマガジンズから発売して、ほっとしました。同時に1巻の方もソニーマガジンズから再販されております。

すっごくすっごくすっごく!可愛い七海ちゃんがやっぱり小悪魔で素敵(笑)密かに進行中の別カップルも可愛くて、見過ごせません♪……なのに〜(T_T)どうやら2巻で終わっちゃうみたいなんですよね〜(^^;なんでだろう?次号のルチルアンソロジーで、新連載がはじまっちゃうんですよ。…まだ読み足りない思いでいっぱいなんですけどね(^^;

ましろセンセの作品を御存じない方、ぜひぜひ、読んでみて下さい(^^)あまりの可愛さにうっとりすること請け合いです(^^)

私的評価 ☆☆☆☆☆
(大好きな作品。読んでいて、とっても至福の時をすごしました<(_ _)>)


1999年08月5日(木)   幕末純情花吹雪 1

    BE-BOY COMICS   果桃なばこ:絵

私が果桃センセのマンガにはまった作品の、コミックス化です。一番初めに目にしたのは、この作品だったなあ…。世界観が、「新撰組」という王道ながらも、今までにあまり目にしなかったような(笑)テンポのいい面白い作品で、すごくすきになって、他の作品に手を出し始めたんですよね…(笑)

まあ、半分ギャグ、半分シリアスですから、大笑いする反面、ちょっとグッと来てしまうような表情のシーンもあります。ぜひぜひ、読んでみてほしいなと思います。

私的評価 ☆☆☆☆☆
(大好きな作品なの〜!ぜひぜひお手にとってみて下さいね♪)


1999年08月1日(日)   千分の一の確率

   リーフノベルズ    遠野春日:作   杉本亜未:絵

鑑識官と、第一線で活躍する刑事とのお話と、その脇キャラが主役になった、質屋さんとその友人とのお話の合計2本が収録されています。正直なところ、最初の刑事と検察官の話は、あまりの刑事の強引さが鼻について(^^;読んでいて辛いところが多かったです。だから、話としては穏やかな2つめの話の方が好きかな。

「夢のつづき」がよかっただけに、「あれ?こんなもんだっけ?」と(^^;思ってしまいました。まあ、好みの問題なので(^^;(^^;また私好みの作品を書いて下さったらいいなと思ってます。イラストの杉本亜未さんも、好きなんだけど、あまりに硬質な感じで(^^;…イラストで余計に強引さが増幅してたのかもしれないなあ…(^^;もっと柔らかい感じの絵の方が、緩和されたのだろうか…(笑)

私的評価 ☆☆★
(もっと穏やかでむねに迫るようなキャラクターの方が好きなの…私(T_T))


1999年08月1日(日)   運命は君しだい

    リーフノベルズ   速川ほなみ:作  葛井美鳥:絵

速川先生の短編集。結構ラブラブ〜(笑)な短編が3つ収録されています。時々「ちょっと御都合主義?」(^^;な所があるのが、私の好みではないのだけど、軽く読むのには最適。散文的なのも、お話が短い分あまり目立たずに、気になりませんでした。

今、葛井センセのイラストにはまってて(笑)その原動力で購入した私(笑)やっぱり可愛いなあ〜<葛井先生の絵

私的評価 ☆☆★
(まあ、こんなもんでしょう、ということで(笑))